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その日の午後の授業は、なんだかぼんやりとして内容も全然入ってこなくて。
気づいたらあっという間に放課後になっていた。
その日の日直は、学級日誌を書いて先生まで持って行かなければならない。
そして生憎、その日はちょうど私とジェノくんが日直で。
二人きりで教室に残り日誌を書いていると、昼休みのことが頭をよぎって。
こんなこと聞いても意味は無いって。
分かってはいたものの、気づいた時には私は口を開いていた。
『ねぇ、ジェノくん。好きな人、いるんだって？』
黙々と襴を埋めていた彼が、驚いたように顔を上げた。
「なんで知ってるの？」
ああ、本当の話なんだね。
いざ目の前にして、ぐっと胸の奥が苦しくなった。
『廊下歩いてたら、隣の教室で女の子達が話してて。.........このクラスの子？』
そう尋ねると、ジェノくんは困ったように笑いながらゆっくりと頷いた。
分かっていたのに自分から突っ込んでいくなんて、馬鹿だなぁ私。
そろそろ、この片想いにもさよならしないと。
『っ、ごめんね！次からはジェノくんの隣の席引かないように気をつけるね！あっ、もしまた隣になっちゃったら言ってよ。
その子と私の席交換す「ねえ、それ本気で言ってる？」
『............へ、？』
「まさか、ただのくじ引きで5回も隣の席になると思う？」
『え、』
「最初の1回は偶然」
「でも2回目からはね、Aちゃんの隣の席、譲ってもらったんだ」
え、ええと、それはつまり。
頭の中をぐるぐる巡らせて行くうちに、私はじわじわと頬が熱くなって行くのを感じた。
そんな私をちらりと見て、ふっと微笑んだ彼。
「俺、結構アピールしてたつもりなんだけどな、」
そう言って、彼は書き終えた日誌を手に立ち上がる。
俺のこと少しは意識してくれた？、と笑いながら私の頭を撫でる彼に
私はただ呆然と頷くことしか出来なかった。
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ベニ(プロフ) - パピ子さん» わ！ありがとうございます〜！2も出来ましたので、また読んでいただけると嬉しいです🥰 (2022年12月29日 22時) (
レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
パピ子(プロフ) - やったぁー٩(●˙▽˙●)۶Part2楽しみにしてます！！ (2022年12月29日 0時) (レス) @page48 id: 504443380d (このIDを非表示/違反報告)
ベニ(プロフ) - jenさん» なんと嬉しいお言葉、ありがとうございます🥹親子シリーズ、ありですね...笑 ほかのメンバーのお話もぜひ書きたいと思いますので、気長にお待ちください〜！ (2022年12月28日 13時) (レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
jen(プロフ) - こんばんは…！いつも楽しく読ませていただいています 甘い…甘くてヘナヘナです｡:.ﾟஐ⋆*･:*ジェノくんステキ！ドリムちゃんたちみんな見てみたいです (2022年12月28日 0時) (レス) @page46 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ベニ(プロフ) - るんるさん» ありがとうございます...！来年のクリスマスのご予約ですね？笑 ご期待に添えるようにがんばります🥰 (2022年12月26日 22時) (レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベニ | 作成日時：2022年11月30日 18時
