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反射的に顔を上げるとそこには、いつも通り制服を着崩して寝癖をつけたままのジョンウくんと
今だけは顔を合わせたくなかった、その人。
...........あ、やばい、どうしよう、
「は？なにこれ、｣
私と彼の名前が書かれた相合傘を見て、ぽつりと零したマークくんからそっと視線を外す。
あぁ、彼に見られる前に消しておけば、
.......消しておけば、マークくんと、まだ、一緒に帰れた？
男子の冷やかしの声と女子のひそひそ話す声。
一気に騒がしくなった教室をぐるりと見渡してはぁ、とため息を吐いたマークくんに思わず肩が跳ねた。
「うるさいんだけど、」
聞こえたのはいつもより幾分か低い声。
その瞬間水を打ったかのように静まり返る教室にマークくんの声はよく響いた。
「くだらな、ガキかよ」
今まで見たことがないような怖い、冷たい顔で言った彼と目が合って、咄嗟に逸らしてしまう。
あぁ、マークくんに、迷惑をかけてしまった。
そのまま小さく舌打ちをして、教室を出ていったマークくんを追いかける勇気もないまま、彼の言葉を頭の中で反復する。
......くだらない、か。そうだよね、マークくん、モテるんだし。
私なんかと噂になっても、嫌だよね。
彼は優しいから、ただ女子を1人にするのは危ないから、家まで送ってくれてくれてただけで。
鼻の奥がツンと痛くなった。
じわじわと涙が溢れてきて、視界がぼやける。泣くつもりはなかったのに。
と、そのとき。
不意に強く腕を掴まれ、引っ張られた。
驚いて顔をあげれば見えるのは大きな背中。
教室を出て、廊下を進んでいく彼に引っ張られるがまま足を進める。
『ジョンウ、くん、』
「あーもう！ほんっっと、面倒臭いなぁ！！！」
怒鳴るように言ったジョンウくんに目を見開いてしまう。その拍子に涙が零れた。
「いいから１回ちゃんと話しなよ、ね？ どうせたまに一緒に帰る時くらいしか話したことないんでしょ？」
『......え、ちょ、』
「言っとくけど、マークの奴、Aさんが思ってる程かっこよくないから。言いたい事も言えないヘタレだよ、ヘタレ」
『ジョンウくん、』
チャイムが鳴ってもお構いなしに廊下を歩く彼の名前を呼べば、｢なに、｣と階段の途中で足を止めて振り返った。
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ベニ(プロフ) - パピ子さん» わ！ありがとうございます〜！2も出来ましたので、また読んでいただけると嬉しいです🥰 (2022年12月29日 22時) (
レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
パピ子(プロフ) - やったぁー٩(●˙▽˙●)۶Part2楽しみにしてます！！ (2022年12月29日 0時) (レス) @page48 id: 504443380d (このIDを非表示/違反報告)
ベニ(プロフ) - jenさん» なんと嬉しいお言葉、ありがとうございます🥹親子シリーズ、ありですね...笑 ほかのメンバーのお話もぜひ書きたいと思いますので、気長にお待ちください〜！ (2022年12月28日 13時) (レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
jen(プロフ) - こんばんは…！いつも楽しく読ませていただいています 甘い…甘くてヘナヘナです｡:.ﾟஐ⋆*･:*ジェノくんステキ！ドリムちゃんたちみんな見てみたいです (2022年12月28日 0時) (レス) @page46 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ベニ(プロフ) - るんるさん» ありがとうございます...！来年のクリスマスのご予約ですね？笑 ご期待に添えるようにがんばります🥰 (2022年12月26日 22時) (レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベニ | 作成日時：2022年11月30日 18時
