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彼とは何回か話したことはあるけど、そこまで近い間柄ではなくて。
それが、どうしてこうなったんだっけ。
馬鹿みたいに酒を煽ってハイになった私の話を、隣に座っていたチソンくんが微笑みながら聞いてくれていたのは覚えている。
うん、そこまでは。
居た堪れなくなって顔を覆う私に、また優しい声が降ってきた。
「よく眠れました？｣
『え！あっ、ハイ』
「なんで敬語、｣
笑いながら、私の頭をそっと撫でる彼。
いや、こんなの普通に会話できるわけないし、逆になんでそんな平気な顔してられるんだろう。
それで余計に恥ずかしくなって、真っ白なシーツを肩まで引き上げた。
「ねぇ、Aヌナ。昨日のこと、覚えてますか」
『お、ぼえてない、』
「........そうですか」
そうだ、今ならまだ引き返せる。
何もなかった2人の関係に戻れる、はず。
『あー、.....いや、ごめんね私飲みすぎちゃったみたいで！
いままで潰れるまで飲んだことなくて調子乗っちゃったんだよね！だ、大丈夫、これからは気をつけるから！！
だから、今日はもう迷惑にならないうちに帰ろうかなーって、』
「分かりました、」
『、じゃあ！』
そのとき。
ぎしり、とベッドを軋ませて、
身を乗り上げるように近づいてくる綺麗な顔。
髪を撫でていた手がなぞるように降りてきて、肩に触れる。
頭が追いつかないまま、思わずびくりと震えてしまった私に
彼がすぅ、と目を細めた。
「いいよ、また思い出させてあげるから｣
耳元で低く、低く呟いて。
熱を滲ませた切れ長な瞳が、私の視線を絡め取っていく。
彼の長い睫毛が、小さくふるりと震えた。
肩に触れていた手が、私の首筋をなぞる。
(こんな顔、知らない、)
いつもの優しくて、穏やかなチソンくんはもういない。
男の表情をした彼に捕えられて、私は、ぞくりと背中を震わせた。
ああ、もしかしたら、もう手遅れだったのかもしれない。
「無かったことに、なんて。させる訳ないでしょ？」
「やっと捕まえたんだから」
綺麗な形をした彼の唇が、小さく弧を描いた。
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ベニ(プロフ) - パピ子さん» わ！ありがとうございます〜！2も出来ましたので、また読んでいただけると嬉しいです🥰 (2022年12月29日 22時) (
レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
パピ子(プロフ) - やったぁー٩(●˙▽˙●)۶Part2楽しみにしてます！！ (2022年12月29日 0時) (レス) @page48 id: 504443380d (このIDを非表示/違反報告)
ベニ(プロフ) - jenさん» なんと嬉しいお言葉、ありがとうございます🥹親子シリーズ、ありですね...笑 ほかのメンバーのお話もぜひ書きたいと思いますので、気長にお待ちください〜！ (2022年12月28日 13時) (レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
jen(プロフ) - こんばんは…！いつも楽しく読ませていただいています 甘い…甘くてヘナヘナです｡:.ﾟஐ⋆*･:*ジェノくんステキ！ドリムちゃんたちみんな見てみたいです (2022年12月28日 0時) (レス) @page46 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ベニ(プロフ) - るんるさん» ありがとうございます...！来年のクリスマスのご予約ですね？笑 ご期待に添えるようにがんばります🥰 (2022年12月26日 22時) (レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベニ | 作成日時：2022年11月30日 18時
