Dearest (JN) ページ12
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「ごめん、風邪ひいた......｣
電話の向こう側から聞こえてきたのは、いつもより弱々しい愛しい人の声。
滅多に体調を崩さないジェノからそんな連絡が来た時は驚くと同時に、あの広い部屋に一人きりの彼の姿を思い浮かべて不安が駆け巡った。
今日は久しぶりに一緒にお出かけでもしようと約束していたけれど、それどころじゃない。
掠れた声で申し訳なさそうに謝る彼を電話口ごしに宥めてから、急いで身支度を整える。
誰に言われたわけではないけど、自然と私の足は彼の家へと向かっていた。
(どうせ食べる物なんてろくに無いだろうし、何かしら買っていかないと)
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『具合、どう？』
スーパーの袋を片手に訪れたジェノの部屋は、いつも通り綺麗に片付けられていて。
違うのはいつもより上気したような彼の顔と、おでこに触れて分かった体温の高さ。
朝の時点で熱があったようでかなり辛そうだった。
「んー、.....良くは、ない｣
ベッドから起き上がって、吐息混じりにぽつりと呟く彼にいつもよりなんだか色気を感じてしまい、ひとりでどぎまぎしてしまう。
だめ、今日はそれどころじゃないんだから。
何か軽く食べれるやつ作るね、と動揺を隠すようにキッチンに向かいかけた時、
どこか悲しそうな顔をした彼がぽつりと呟いた。
｢ごめん、せっかくの休みだったのに、｣
確かにここ最近はジェノも仕事がひっきりなしで、私も休日出勤があったりと、お互いの休みが重なることはそうそう無かった。
だから、久しぶりに2人で過ごせる、と楽しみにしていたのは事実なんだけど。
『気にしないでよ』
誰よりもかっこよくて、誰よりも優しいジェノ。
こんな時でも彼は自分よりも私のことを想ってくれている。
それが何よりも嬉しくて、不謹慎だけれどつい笑みがこぼれてしまった。
『私ね、ジェノの傍にいる時間が1番好きなの』
だから、これで十分。
私がそう付け足すと、彼は一瞬驚いたように目を見開いたかと思えばはぁ、と小さくため息を吐いて頭を抱えた。
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ベニ(プロフ) - パピ子さん» わ！ありがとうございます〜！2も出来ましたので、また読んでいただけると嬉しいです🥰 (2022年12月29日 22時) (
レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
パピ子(プロフ) - やったぁー٩(●˙▽˙●)۶Part2楽しみにしてます！！ (2022年12月29日 0時) (レス) @page48 id: 504443380d (このIDを非表示/違反報告)
ベニ(プロフ) - jenさん» なんと嬉しいお言葉、ありがとうございます🥹親子シリーズ、ありですね...笑 ほかのメンバーのお話もぜひ書きたいと思いますので、気長にお待ちください〜！ (2022年12月28日 13時) (レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
jen(プロフ) - こんばんは…！いつも楽しく読ませていただいています 甘い…甘くてヘナヘナです｡:.ﾟஐ⋆*･:*ジェノくんステキ！ドリムちゃんたちみんな見てみたいです (2022年12月28日 0時) (レス) @page46 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ベニ(プロフ) - るんるさん» ありがとうございます...！来年のクリスマスのご予約ですね？笑 ご期待に添えるようにがんばります🥰 (2022年12月26日 22時) (レス) id: e864c7390a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベニ | 作成日時：2022年11月30日 18時
