６霞む記憶 ページ8
その後、私は相澤先生に一言メールで入れて仕事に戻った。
資料製作に取り掛かろうと時計を見ると6時45分だった。道理でお腹空いているわけだ。
『サイドキックさんお腹空いてます？パトロールついでになんか買ってきましょうか？』
「いいんですか？じゃあお願いします。」
『はーい』
何食べようかなぁ…あ、ずんだ餅だ。美味しそう…‼
『ずんだ餅二つ下さい、やっぱり3つで。』
「あいよ、ショコラいつもありがとね。パトロール、助かってるよ。」
『いえ、こちらこそありがとうございます。なんかあったら言って下さいね。』
「ありがとよ」
ずんだ餅美味しそう…‼でもその前に…
ショコラは後ろで欲しそうに見ていた男の子に一つあげた。
『はい、これ。食べていいよ』
ショコラは優しく微笑むと男の子はゆっくりとそれを手に取った。
「いいの？ありがとう。ショコラ」
『君、迷子？』
「うん。お母さんとはぐれちゃって…あの、」
『探すよ、当たり前でしょ。ヒーローだもの』
「ありがとう‼ショコラは優しいね‼」
くっ…‼可愛い…‼
『はぐれないよう手繋ぐ？』
「……うん‼」
子供ってなんでこんなに可愛いんだろう…
私にもこんな時期あったのだろうか、無さそう。
ずんだ餅の袋片手に男の子のお母さんを探す。心配してるだろうし追加で買いたかった焼きそばはお預け。
『どこらへんか分かる？』
「このお店のところでお母さんが居なくなって探し始めた。お母さん心配してるかな。」
『大丈夫よ、必ず見つける。探しましょう‼』
「うん‼」
お店、といってもショッピングモールであって、これは時間がかかりそうだと周りの人にお母さんな特徴を聞いて行く。そして、
「お母さんだ‼お母さん‼」
「祐希‼良かったぁ…ショコラさん、本当にありがとうございます」
『いいんですよ。では』
家族水入らずの時間を邪魔出来ないとそそくさと帰る。
「ショコラー‼‼ありがとうございましたー‼‼」
と祐希くんが手を振ってくれていた。
『じゃあねー‼』
腕ぶん取れそうなくらい振ってくれてる。
帰ろ…
『あ、ホークスさんだ…』
そこにはテレビに映るホークスさんの姿があった。
あれ…なんか頭霞んでるみたいに変な感じ…
---ガイア、約束。いつか又、下界で。---
柔らかな金髪の男の人が私の頬に触れようとした刹那、紅の飛沫が視界を覆った。
何、これ…
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湯葉(プロフ) - 続き楽しみです！ (2020年4月25日 21時) (
レス) id: 8a4439c68e (このIDを非表示/違反報告)
みん - サイドキックさんのキャラが好きです(笑)体調に気を付けて、更新してください。待ってます！！ (2020年4月8日 18時) (レス) id: d0213f078c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むすび。 | 作成日時：2020年3月29日 21時
