３１新しい夢 ページ33
『重くなかった？ダイエットしとけば良かった。』
「普通じゃない？後重くなかったから。重いってなっても筋肉でしょ、ヒーローだし。」
『優しッ‼今日はお姉さんが奢るよ。』
「いや俺の方が年上だから。お兄さんが奢りますよ。」
『でも、まだなんも注文してないけどね』
案内してもらった個室で他愛もない話をする。鷹見さんの笑顔可愛い。
彼に対して好意はあるけど格好良いより可愛いなんだよな…
「俺決めた、これ。甘宮さんは？」
『悩んでる。これかこれ、どっちが良いと思う？どっちも美味しそうなんだよね。』
「悩んで良いよ、待ってるから。」
『……こっちにする…‼』
鷹見さんに呼び出しボタンを押してもらって注文をする。届くまでお話ししたいな。
『鷹見さんはどうしてヒーローになったの？』
「………ヒーローになった後の理想ならあるけど、当ててみて？」
『んー…早く平和にしたい、とか。』
「大体合ってる。ヒーローが暇を持て余す社会を作りたいんだ。」
『ヒーローが暇を持て余す社会…頑張ろ‼私も協力するし‼鷹見さん程速くないけど。』
「ありがとう。俺の売りは速さだけど甘宮さんには甘宮さんの良さがあるから良いと思う。甘宮さんの個性は色々応用効くでしょ。」
『うん、まあね。食べない方がいいけど。』
ニシシ、と笑って見せる。
「甘宮さんはどうしてヒーローに？」
『……見てるだけじゃ、嫌だったの。テレビからはヒーローを見ることができるけれど、それは見ているだけであって私は何もしてない。出来ても応援だけ、それが嫌でさ。』
「そっか。今、叶ってるね。」
鷹見さんは微笑んで言った。
凄く優しい目をしてる。親が子を見る様な目。
『じゃあ次は鷹見さんの夢叶えよう。ヒーローが暇を持て余す社会』
「そうだね、甘宮さんがいると心強いよ。」
いつも貴方が笑っていられるように。これからも当たり前の幸せが続くように。
私にも一つ、新しい夢が出来た。
『「ご馳走様でした」』
「美味しかった。」
『良かった』
「また…一緒に行ってくれませんか？」
『何畏ってるの？鷹見さんといるのは楽しいからいつでも行きますよ。また誘って？』
「うん。今度はこっちに来て、もてなすから」
『分かった、そのうち行くよ』
会計は割り勘。次奢るよとか奢ってとか、いつ何があるか分からない私達にはそれが出来そうになかった。
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湯葉(プロフ) - 続き楽しみです！ (2020年4月25日 21時) (
レス) id: 8a4439c68e (このIDを非表示/違反報告)
みん - サイドキックさんのキャラが好きです(笑)体調に気を付けて、更新してください。待ってます！！ (2020年4月8日 18時) (レス) id: d0213f078c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むすび。 | 作成日時：2020年3月29日 21時
