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sk
現場にきた翔太の顔色は最悪で、
メイキングも撮影できないくらい弱っていたから、
別室に寝かせる。
D.Dは、ダンスも激しいし、
マルチアングルの撮影も今日しなければいけない。
不安はあるけど、俺らにできることは、
翔太が安心できるくらい、面白いメイキングを作ることだね。
スタッフ「ダンス撮影お願いします」
スタッフさんの声がかかる。
sk「俺、翔太呼んでくるよ」
そう言って、翔太のいる楽屋に向かう。
sk「しょぉたー？入るよー？」
声のトーンを落としながら、翔太の顔を覗き込む。
nb「、、さく、、」
sk「おっきできる？？」
紫色の唇をキュッと噛み締めながら、
体を起こそうとする翔太、
nb「、、ｳｳｳｯ」
一瞬翔太の背中が波打ったかと思えば、
床には吐瀉物が広がった。
ーーーーnb
佐久間の声に少しほっとして、体を起こそうとしたとき、
気持ち悪さが喉元まで込み上げて、
nb「ウッッッッ」
床に戻してしまった。
sk「おーー、びっくりしたね。大丈夫だよ」
それでも佐久間が、優しく俺の背中をさすってくれる。
fk「なべ〜いけそー、、、っと、、、タオルもってくるわ」
ふっかもタイミングよく来てくれて、掃除用具を探しに行ってくれる。
nb「、、まじでごめん、、、、」
迷惑をかけた罪悪感に苛まれる。
涙で歪む視界には佐久間の小さい顔があって、
sk「、、大丈夫よ」
笑顔で優しく言ってくれるから。
余計に苦しくて。
nb「、、ハァ、、ハァ」
sk「、翔太、、熱もあるんじゃない？」
佐久間がピタッと俺のおでこを触れば、
佐久間の手に冷やされてる感覚。
sk「、うん、、熱いよ。お熱測ろう」
iw「、、翔太どんな感じ？」
ふっかに連れられて、照も俺の部屋に来れば、
眉間に皺を寄せて、心配そうに俺を見つめてくる。
ピピピッ
sk「、、37.8度、、、熱と吐き気、、だね、」
そんな俺を心配そうにみながら、
iw「、、翔太、、いける？？」
申し訳なさそうに、聞いてくる。
nb「、、大丈夫、、」
そう言ってソファから体を起こそうとするけど、
目眩に襲われて顔を手で覆う。
iw「体重かけな」
照が俺の体を支えてくれて、撮影現場まで向かった。
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作者名：澪 | 作成日時：2021年11月25日 4時
