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fk
歌番組の打ち合わせが終わって楽屋に向かう。
楽屋では佐久間のアプリガチャを回してるんだろう。
そんなことを思いながら楽屋に戻ったんだけど。
fk「えっ？」
iw「佐久間寝てんの？」
予想とは裏腹に佐久間はすやすや寝ていて。
いつもと違う楽屋の様子に戸惑いつつも。
スタッフ「SnowManさんまもなくリハですー」
スタッフさんの合図に慌ただしく佐久間を起こして、リハに向かった。
sk
ab「佐久間起きて」
阿部ちゃんの声に現実世界に戻される。
朝よりも、身体が熱っているのを感じる。
sk「んんんっ」
軽く咳払いをすれば、阿部ちゃんが俺にしか聞こえない声で、
ab「体調悪い？」
って心配してくれて。その温かさに甘えそうになったけど、
もし俺が体調悪いことを言ったら？
俺たちの今年の目標がまた遠のいてしまうかもしれない。
sk「よーく寝たなぁっ！阿部ちゃん起こしてくれてありがとっ」
阿部ちゃんの声かけには応えぬまま、
勢いよくソファから起き上がってリハに向かった。
ab
佐久間を起こした時、違和感が現実のものとなった。
マスク越しでもわかる顔色の悪さ。熱を帯びた身体。
これはもう。明らかに体調が悪い佐久間だった。
そういえば、俺が体調崩した時に気づいてくれたのも佐久間だったっけ。
テレビ局ですれ違った時に、「阿部ちゃん、疲れてるっしょ？」
って声かけてくれて、それがきっかけで、自分が熱あることに気づいて。
俺ら一緒にいる時間が長すぎて、わかるんだよね。
悔しい気持ちも、触れられたくない気持ちも。
だから今は見守るしかないかな。
って、俺の判断がいけなかったのかな。
nb
リハが終わって、メイクに入る。
大型の音楽番組の収録は、リハから本番の間の待ち時間が長いから、リハが終わってメイクをすることもあって。
メイクルームにいくと佐久間がいて、その間も眠ってた。
sk「、、んーーー」
nb「お前、どんだけ夜更かししたの？」
いつも離れてても聞こえるくらいの大声でメイクさんと話してるのに珍しいこともあるもんだな。
sk「、、しょぉた」
隣を除けば、若干蒼白い佐久間の顔が蒼白く見えたけど、俺も睡魔がやってきて、いつの間にか寝てしまった。
スタッフ「渡辺さん、メイク終わりましたよ」
スタッフさんの声で目覚めれば隣に佐久間は居なくて。
楽屋ではさっき寝ていたのが嘘のように元気な佐久間に戻っていた。
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作者名：澪 | 作成日時：2021年11月25日 4時
