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A


高校時代の記憶が蘇る。

教室で吐いちゃった後、目が覚めた時はいつもの病院だった。

次の日学校に行くのが凄く怖かったの覚えてる。



でも、涼太と翔太が守ってくれたんだよね。

ーーーーーーー

A「涼太くん、制服汚しちゃってごめんね、、、」

dt「全然平気だよ。体調は?」

A「うん。大丈夫。」


nb「今度から体調悪くなったら俺に言え。」

A「え?」

dt「翔太、これでも保健委員だからさ。

俺も、いつでも駆けつけますよ、姫。」

ーーーーーーー

2人の優しさで私は卒業できたんだよ。

だから私のヒーロー達なんだよ。





A「、、、、ん?」


dt「起きた?」


起きた時にはもう朝だった。


dt「おデコ貸して」


涼太の手が私の額に触れる。

dt「まだ、、熱いね。」

張り付いた前髪をそっと撫でてくれる涼太と、その隣で赤ちゃんみたいに寝てる翔太。


2人のお祝いも充分にできない自分に情けなくて目が潤んだ。





10時になって、チェックアウトをして車に乗り込む。


A「良くなったから運転するよ」

そう言ったんだけど、


nb「俺がする」

翔太が代わりに運転してくれて。


nb「シート倒す?」


翔太がシートベルトを緩めてくれて、シートをゆっくり倒してくれる。



A「2人共、本当にごめんね。いつも助けられちゃうね、、」


2人にいつも助けてもらうのに、私は何にも出来なくて。

2人にお返ししたくて、だから絶対デビュー祝をしたくて。

でも、、、うまくいかなかったな、、。




nb「A、幼稚園の時のこと覚えてる?」

A「、、えっ?」

翔太がふと、そんなことを言い出す。


nb「孔雀の檻が壊された時のこと覚えてない?」







ーーーnb


俺らがゆり組だった時、俺と涼太はやんちゃ者だった。

砂のお城を壊したりとか、木の枝を剣に見立ててヒーローごっこしたりとか色々してたんだ。


そんな時、孔雀の檻が壊されるってゆう事件が起きて。


俺と涼太が真っ先に疑われた。



悔しくて、俺も涼太も何にも言えずに泣き喚いたのを覚えてる。



そんな時、

「せんせー!!
しょうたくんと、りょうたくんはそんなことしません!」


そう言って、教室で守ってくれたのがAだった。



結局、その檻の破損は古さから来るもので、俺達の疑いはすぐ晴れたんだけど。





俺はその時に、


Aに恋をした。

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作者名: | 作成日時:2021年11月25日 4時

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