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横から猛スピードで走ってくる車に気づいた時、
ああ、神様が迎えにきたって冷静に悟った。
ものすごいスピードのはずなのに
何故かスローモーションに見えて、
ああ、あの人たちも巻き添えになって
命を落とすんだろうなって感じた。
車にしっかりとはねられたくて、
少しだけ前に走ってみると。
そこには大好きな人の顔があったんだ。
辛い時いつも助けられた顔。
こっちにむかって満面の笑みで走ってくる佐久間大介。
その後ろには、しょっぴーとめめの顔。
皮肉だなっ。
神様がさ、来世の願い事は聞かない変わりに
こうやって最期に会わせてくれたのかなって。
ハハハッ
でも、そのおかげで最期に心から笑えたの。
そして、この笑顔は絶対守るって決めた。
テニスで鍛えた足をフルに使って、
走ってくる佐久間くんに向かって走り出す。
ドンッ
私の背中に大きな衝撃が伝わる。
痛い、、、
でもね、全然後悔なんてなかった。
目線の先にはしっかりと突き飛ばせた佐久間くんの姿と、佐久間くんを支えるしょっぴーとめめの姿が。
「ｷｬｱｱｱｱ！！！！」
「救急車！！！！！」
周りの人が騒ぎ始める。
私の周りは血の海だ。
生理的に涙が出てきて、
ああ、人はそう簡単に意識を失わないんだなって
そう思った。
私のカバンもとばされていて、
佐久間くんのアクスタが折れて散乱していた。
一人で死ぬのは寂しいから、アクスタへ手を伸ばしてみる。
届かないけど、気持ちだけでも。
ギュッ
ん？
手を握られた？
あれ、手の中にアクスタがある。
握ってくれてる手、
視線をむけると
あれ？このホクロの位置見覚えがある。
「、、、丈夫ですか！！！！？」
この声もいつもテレビから聞いてる声だ。
神様は優しかった。
だから最期にね、
「、、、さ、、くま、くん、、
ずっと、、応援、、してたよ、、、
こ、、れからも、、、わたし、、みた、いな、、寂し、、人に、、げ、んき、、を、、、、
また、、、あえた、、ら、、、友達に、、なりたい、、な、、、」
ってドラマのセリフみたいにさ、
いってみたんだ。
そうしたら、佐久間くんの脳裏には私の記憶が残るかもしれない。
誰にも愛してもらえなかった。
いや、そう思い続けてただけかもしれない。
だからせめて、佐久間くんの記憶に残って欲しかった。
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プリン。(プロフ) - めっちゃ面白くて好きです！応援してます！ところで、藍沢先生って某ドラマの、、意識してなかったらすみません！！ (2021年9月26日 20時) (
レス) @page50 id: 5bbd81366c (このIDを非表示/違反報告)
弓道ちゃん♪(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみしています！ (2021年9月16日 18時) (レス) id: 872209169d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：澪 | 作成日時：2021年9月3日 0時
