回復 ページ21
佐久間
「お前が死ね！」
「彼女は死んだ」
「ファンを犠牲にするなんて最悪」
毎回だ。あの事故から悪夢をみる。
前を向いていこうという気持ちとは裏腹に、脳裏には事故の記憶がこびりついていて。
眠れもしなければ、ご飯も喉を通らなくて。
滝沢歌舞伎の稽古中に倒れてしまった。
その日から3日間、滝沢くんの意向でお休みをもらうことにした。
kj「さっくんーーー！遊びきたでー！」
お休みの期間、毎日入れ替わりでメンバーが来てくれて、
dt「まだ、微熱あるんだから休んでなきゃだめでしょ」
なんて、過保護に心配してくれた。
みんながいるって、本当に有り難くて、心強いんだ。
メンバーの有り難みを感じれば感じるほど、
彼女のことを思い出してしまう。
お財布から1枚の紙切れを出す。
あの、事故の日、
救急隊員さんからもらった、助けてくれた女性のカバンにあった紙。
”来世ではSnowManみたいな仲間ができますように”
可愛らしく丸まった文字から、どことなく哀愁が漂ってくる。
kj「さっくーーん！ご飯やでーーー！なにみてるん？？」
康二にバレないように小さく折りたたんで、
また財布に紙をしまう。
kj「隠し事はあかんで？さっくん。なんでも言ってや」
sk「うん」
みんなのおかげで少しずつ体は回復に向かってた。
体は、、、。
休養3日目は、めめが遊びに来てくれた。
mm「佐久間くん調子どうですか？」
sk「もうね、ピンピンしてるよ〜！」
mm「顔色もだいぶ戻ったね。」
うんっ！佐久間さん復活でありまーす★
っていつもの笑顔をめめに向けたらさ、
mm「、、、そんな、無理して笑わないでいいよ」
って言われた。
それと、もう一言、
「佐久間くん、俺、佐久間くん助けてくれたファンの子に会ってきた」
えっ、、、。
その言葉を聞いた瞬間、
”あんたのせいで娘は”
”ファンにならなかったら私はまだ生きれたの？”
どこからともなく、罵声が耳に届く。
sk「ごめ、、、んなさい。俺の、、せいで、、、」
荒くなる息をコントロールできなくて
sk「ｳｯｯﾊｧﾊｧ、、、ﾊｧﾊｧﾊｧ」
mm「佐久間くん、落ち着いて。」
めめの優しい手が背中に触れる。
mm「大丈夫、大丈夫だから。」
めめの手は、俺の負の感情を浄化してくれるように温かかった。
mm「落ち着いた？」
sk「う、、ん、ごめんね。」
mm「最後まで、俺の話を聞いてほしい。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 939人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
プリン。(プロフ) - めっちゃ面白くて好きです！応援してます！ところで、藍沢先生って某ドラマの、、意識してなかったらすみません！！ (2021年9月26日 20時) (
レス) @page50 id: 5bbd81366c (このIDを非表示/違反報告)
弓道ちゃん♪(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみしています！ (2021年9月16日 18時) (レス) id: 872209169d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：澪 | 作成日時：2021年9月3日 0時
