ラパーン ページ10
ペチペチと、頬を叩かれる感触で目が覚める。
ル「お、起きた。あのな、山登んねぇと医者いねぇんだ。山登るぞ。」
一瞬、何を言っているのか、理解できなかった。
貴「……別に、山登りくらいなら、任せた。」
ナ「…ふふっ…よろしくっ。」
パチンとハイタッチの音が聞こえる。
ル「よーし！任しとけ！！」
ウ「いいか!ルフィ！お前が一度でも転んだらナミは死ぬと思え！サンジもだぞ！！」
ル「えっ！？一度でもか！？」
サ「当たりめぇだろ」
ド「ここからだと“ラパーン”と言う凶暴なうさぎがでてくる。集団に出くわしたら命はないぞ！」
ル「うさぎ？平気だろ！」
サ「あぁ、大丈夫だろ。」
ル「じゃあいくか!サンジ！ナミとAが死ぬ前に！！」
サ「縁起でもねぇこと言うんじゃねぇ！！」
貴「サンジ、聞いて。」
サ「！なんだい？Aちゃん。」
貴「もし、ラパーンが出てきたら、私のことは構わずそいつを蹴っていいよ。」
サ「！？だがそうすると………」
貴「私は他の人と比べて比較的頑丈だから。それに、サンジとかが怪我する方がやだ。だから、私のこと気にしないで…」
サ「……肝に銘じておくよ。」
貴方「…ありがとう……」
その後、ルフィとサンジは暇だったのか、いろんなことを話し出していた。例えばルフィのポリスー？の話や雪国の人の話だった。その話をしている時にぴょんぴょんと周りを飛んでいたウサギのような生き物。
これがきっとラパーンだろう。子供かな？
ふと、視界の端にラパーンを蹴ろうとしているサンジの姿があった。
貴「！！ダメ！！」
時すでに遅し。サンジはラパーンの子供を蹴り飛ばしていた。
貴「……動物の習性は、子供に害を与えられた場合、親は黙っていない。急いで。多分、大量に来る…」
予想通り、大量のラパーンが私たちの通路を塞いだ。
サ「ルフィ、お前は戦うなよ。」
ル「なんでだよ！！」
サ「お前が受けた衝撃は全部ナミさんのところへも行くんだ。ただでさえ弱ってるのに、下手したら、ナミさん死ぬぞ。」
ル「……わかった！！」
サ「ルフィ。Aちゃんも預かっといてくれ。」
ル「………わかった！！」
ラパーンとの戦闘が、始まった。
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作者名：レイ | 作成日時：2022年10月16日 23時
