落ちてきた堕天使 (ページ9)

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雪の降る国ページ9

扉の隙間から冷たい風が通り抜ける。船の上には雪が積もっている。外にはいくつかの雪だるまがいた。
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いつの間にか熱自体は無くなっていた。

ただ、ものすごい倦怠感が襲ってきてる。それに、その場から動くと背中がズキズキと何かを訴えるようにして痛みを伴っていた。

貴「はぁ…寒い…痛い…怠い…」

外が騒がしいが、何かあったのだろうか…？

ル「お………しゃ……んだ！」

ビ「びょう…んが………す！」

？「そ……にの……か！！」

扉から遠くて、細かいところまでは聞き取れない。

貴「…はぁ…」

一眠りしようとベッドに横になった時、銃声が聞こえた。

貴「！？」

この船には銃を使う人はいない。つまり部外者が撃ったことになる。

重い体を引きずって外へと出た。そこで見たのは土下座をして頼み込んでいるルフィとビビだった。

貴「なんの…音…？」

ウ「…！！A！お前大丈夫なのか！？」

貴「…多分…熱自体は下がってる…」

？「……村へ案内しよう。」

ル「！！ありがとう！！」

どうやら解決したらしい。

貴「げほっ…」

ル「Aほら、船降りるぞ。」

そう言って私に近づき、腰を低くするルフィ。
どうやら背負って行ってくれるらしい

貴「ありがと…」

ルフィの背中はポカポカと温かく、眠気が襲ってきた。

ル「眠かったら寝てていいぞ。」

貴「…ん」

そのまま私の瞼は閉じて行った。