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欲張り ページ8
ビ「欲張り……うん!そうね!ありがとうAさん！！みんなー!」
笑顔で飛び出したビビを見ながら思う。
彼女は強い。私よりも、遥かに。
＿＿＿だが、優しすぎる。
貴「……きっとあんな強さや優しさを持ってたら…こんなことに、ならなかったんだろうな…」
鉄の味がする口の中から言葉が紡がれる。
彼女に向ける視線は、憧れ、感心、好奇心、
＿＿＿妬み。
貴「っ！！違う！！私はまだ…まだ…」
本当にそうだろうか。まだ、私は自分のことを…純潔だと思っているのだろうか…？まだ……
……きっと、故郷に帰ることはできない。だったら…少しでも…役に立とう。
ナミの元へ歩いていく。
ナ「A…？」
バッとナミの服を捲る。
なんか後ろの方で鼻血を出してる奴がいたが、知らない。
貴「あぁ…やっぱり…」
そこにあったのは噛まれたような後。
ル「なんだ?コレ」
貴「…ケスチア。ダニの一種で噛まれたら大体5日で死ぬ。それが由来で“5日病”って言われてる。」
「「えー！？！？ナミ死ぬのかぁー！！？」」
貴「大丈夫。死なせない。ナミの症状からして後、3日はある。ビビがナミを助けるって決めたから、急いで島を探して。」
サ「だがAちゃん。なんでそんなん知ってるんだ？」
貴「…母親が、医者だった。ただ、それだけ。」
……母様は…私が、地上に落ちるとわかっていて…話したのかな…地上の病気について……
母様は、どこまで先を見ていたの…？
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作者名：レイ | 作成日時：2022年10月16日 23時
