堕天化 ページ7
夢主ちゃんとみんなを絡ませたいけどタイミングが…！！
ーーーーーー
ナ「はあ、さっきのですごく疲れちゃった…ビビ
ビ「ええ、わかったわ。」
……おかしい。さっきから、どこか体調が変。
ナ「私…部屋で少し休むね。」
そう言って歩き出したナミが倒れた。
ビ「！！みんな!来て！！」
私もナミの元へ駆け寄ろうとする。が、体が思ったように言うことを聞かず、転びそうになった。
ゾ「っと……」
貴「！ありがとう…ゾロ……」
ゾロ「いや、別に…」
ビ「！ひどい熱！ナミさんを早くベッドに運んで！」
するとヒヤリと額に冷たいものが当たる。見るとゾロの手だった。
ゾ「お前もすげえ熱じゃねえか！！」
貴「私は、大丈夫…だから……」
ゾ「んなわけねぇだろ！！」
そこでプツリと意識が途切れた。
気がつくとベッドの上だった。横にはナミがいる。
体を起こすと背中がすごく重かった。見ると羽が外に出ている。
貴「…だめ。まだ、でてきちゃ、だめ…」
羽は前より、色が黒に近くなっている。堕天化が進んでいる証拠。集中して羽をしまう。
貴「そと…そとにいけば…」
鉛のような足を引きずって扉を開ける。そこには新聞を持って蹲るビビがいた。
貴「…びび」
ビ「！Aさん！！休んでなきゃダメよ！！」
貴「なに、みてるの？」
ビ「っ…！」
チラッと見えたのはアラバスタと反乱軍の文字。あぁ、多分反乱が進んでいるとか、そんなんだろう……
ビ「私…どうすればいいのか…わからないの……」
貴「………ビビにとっての、最高速度は、一刻も早く、アラバスタへ向かうこと。」
ビ「…！？」
貴「ねぇ、ビビ。貴方は、どっちが、大事？」
ビ「何を…言って…」
貴「ビビにとっての選択肢は大きく分けて、三つ。一つは、このまま、アラバスタへ向かうこと。二つ、アラバスタへは行かず、医者のいる島へ向かうこと。これは、ルフィたちにとっての最高速度。」
ビ「……」
貴「三つ……ゲホッゴホッ…カハッ」
ビビ「Aさん！！？？」
手に、ベットリと血がついている。あー、また進んでる。でも、言わないと。ビビに、言わないと…
貴「ビビは、ナミも、アラバスタも、助けたい。でも貴方はどちらかしかって思ってる。」
ビビ「Aさん！しゃべっては…！！」
貴「少しくらい、欲張りに、生きても、いいんじゃない？」
ビビ「！！！」
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作者名：レイ | 作成日時：2022年10月16日 23時
