五十五話 下忍 ページ10
「おお、来たかAよ。」
火影室のドアを開けると、相変わらずパイプを口にくわえている火影サマがいた。
『えっと…何かお話しでも？』
「うむ。今日はおりおってお主に話が有っての。さっきカカシにも話しをしたのじゃが…」
そう言いながら、何処からか取り出した一枚の紙を差し出してきた火影サマ。
？…なんだろ？
首を傾げながら、紙を受けとる。目を通してみるとそこには…
『忍者登録書…ですか？』
「そうじゃ。…今までは忍と言っても、ランクの無いアカデミー生と同じ状態にお主はいたのじゃが、今回の卒業試験を期にA。お主を下忍にさせようと考えているんじゃ。」
「どうかの？」と、私の意見を聞いてきた火影サマ。
下忍になるってことは、任務も受けられるようになるってことだよね？
そんなの、OKに決まってる！
『ぜひお願いします！…でも、私は卒業試験とかしなくていいんですか？』
ナルト君とかはソレに合格しないと下忍になれないハズなのに、私だけ大丈夫なのか？
「うむ。それについては心配無い。…実は今回の卒業試験は、お主がマスターした分身の術なんじゃよ。…それに、契約実行まで残り二年になった。いくら修行をしていても、実戦経験を積まなければな話にならんからの。お主には出来るだけ多く任務にいってほしいんじゃ。」
そこまで考えてくれて…火影サマ優し過ぎっ！！
でも、もう後二年か…私は、本当にこの調子で化け物に立ち向かえるのだろうか？
ゴクリと、唾を呑み込む。
立ち向かうしか無いんだ。それまでに強くならなければ、私は負けてしまう。
「おお、そうじゃ。お主の術の透明化のことを聞いての。少しでも、修行の足しになればと思って、木ノ葉隠れに居る一族の術図鑑を持ってきた。…銀狐一族の術も、載っているはずじゃ。」
『有り難うございます！』
年期の入った分厚い本を受けとった私。
…地味に重いっ！
「では、今日はもう下がって良いぞ。忍者登録書は後日提出じゃ。」
『ハイ！…失礼しましたー！』
図鑑を抱えながら、バタンッとドアを締めた。
火影サマも、私の事を考えて色々準備してくれている…
二年後、自分がどうなるかは解らない。でも少しでも勝つ確率が上がるように、今まで以上に頑張ろうと決心した私だった。
よし！修行しに行くぞッッ！！
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キイラギ(プロフ) - 白銀月さん» コメント有り難う御座います！！いつも亀更新で申し訳ないです(汗)近々更新する予定なので引き続き宜しくお願いします！ (2020年1月22日 21時) (
レス) id: 722466c014 (このIDを非表示/違反報告)
白銀月(プロフ) - 更新待ってました！！これからも頑張って下さい(*´∀｀*) (2020年1月7日 7時) (レス) id: 3a9bdddb3f (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» 応援ありがとうございます！！頑張ります！ (2019年6月7日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - こちらこそ、ありがとうございます！応援しています！ (2019年5月12日 22時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» コメント有り難う御座います！最近更新が遅くなってきてますが、気軽に読んで下さったら幸いです！ (2019年5月12日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キイラギ | 作成日時：2019年1月2日 22時
