九十二話 四人 ページ47
「4人でくれば…スズを取れたかもな。」
そう言ったカカシさんの言葉に、皆が口をつぐむ。
確かに師匠の言う通り私達は演習が始まった時からバラバラに身を隠してしまい、仲間同士で手を組んでカカシさんに立ち向かおうなんて考えもしていなかった。
でも…私達がそういう発想に至らなかったのは、元はと言えば………
『スズが、2つしか無いから…』
「！」
スズが2つだけ…
それが、仲間と協力しても自分の分のスズが取れないかも知れない、と言うデメリットを生み出した原因なのだ。
「そ…そうよ！Aさんの言う通りだわ！4人で必死にスズ取ったとしても、一人我慢しなきゃなんないなんてチームワークどころか仲間割れよ！」
ザッと一歩踏み出してそう言ったサクラちゃんに、カカシさんが「当たり前だ！」と言い放った。
「これはわざと仲間割れをするよう仕組んだ演習だ。」
「「『！！』」」
「え！？」
「…それなのにお前等と来たら………」
と、溜め息混じりに顔を上げたカカシさんは、呆れた目を私達に向ける。
「サクラ！お前は目の前のナルトじゃなく何処に居るかも分からないサスケの事ばかり。」
「！！」
「ナルト！お前は一人で独走するだけ。」
「ムムム……」
「サスケ！お前は3人を足手まといと決め付け、個人プレイ。」
「…」
「A！お前は仲間がやられてたのを遠くから見ていただけ！挙げ句の果てにはオレの弱味に漬け込もうとした始末だ。ったく、合格へのヒントをあげたお前にならこの演習の本質に気付く思ったんだがな…。」
『え？……ヒントを？私に？』
バッと皆の視線が私に集まるが、当然ヒントを貰った記憶は見当たら無いので頭の上にハテナマークを浮かべる。
って言うか今さらそう言われても、もう演習終わっちゃった後だしなぁ……。
何やらクナイを取り出しているカカシさんを見ながらボケーッとそんな事を考えていた…
と、その時。いきなり物騒な言葉が飛んで来た。
「サクラ！ナルトかAを殺せ！！さもないとサスケが死ぬぞ」
『ホワッツ！？！？』
「えええぇぇ！！？」
いやいやなんちゅーえげつない2択迫っちゃってるんスか我が師匠！！？？
ハッと意識を取り戻せば、手に握っているクナイをサスケ君の首にかざしているカカシさんの姿が目に入る。
は？………いや、ガチ目になにしてるんスか？
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キイラギ(プロフ) - 白銀月さん» コメント有り難う御座います！！いつも亀更新で申し訳ないです(汗)近々更新する予定なので引き続き宜しくお願いします！ (2020年1月22日 21時) (
レス) id: 722466c014 (このIDを非表示/違反報告)
白銀月(プロフ) - 更新待ってました！！これからも頑張って下さい(*´∀｀*) (2020年1月7日 7時) (レス) id: 3a9bdddb3f (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» 応援ありがとうございます！！頑張ります！ (2019年6月7日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
鶴(プロフ) - こちらこそ、ありがとうございます！応援しています！ (2019年5月12日 22時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 鶴さん» コメント有り難う御座います！最近更新が遅くなってきてますが、気軽に読んで下さったら幸いです！ (2019年5月12日 20時) (レス) id: 65879db91d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キイラギ | 作成日時：2019年1月2日 22時
