三十話 銀色(カカシside) ページ32
『カカシさ〜ん！腕立て50回終わりました〜！！』
修行を開始してから３週間。
毎日寝る間も惜しんでやれ腕立てだの腹筋だのしていたお蔭か、着々と体力がついて来たAチャン。…息切れはしなくなったな。そろそろ頃合いか。
駆け寄ってきたAチャンの頭をわしゃわしゃと撫でてやる。
『次は腹筋ですか？背筋ですか？』
「腹筋…と言いたい所だけど、もう筋トレは卒業だな。こりゃ。」
『！…ということは…』
「次は、チャクラの扱い方だ」
『うっしゃっ！！…って、術じゃないんですか！？』
喜びと残念そうな表情が混ざった様なAチャンに、ホント顔に出やすいなと苦笑する。
この子が言うには�忍者＝忍術�というイメージが有るらしく、忍術にこだわりがあるみたいだ。
そう言えばオレも、小さい頃は父さんの術を見ては目を輝かせてたな。
「ま！この段階が終われば術の練習に行くから、もう少しの辛抱ね。」
『マジすか！？頑張りますっ！』
「うんうん、その心意気だぞ。」
『…でも、チャクラって何をどうやって使うんですか？』
あー、そこからだったか。
首の後ろに手を当てながら、どう説明すべきか考える。
「ん〜、そうだなぁ…前に言った通り、チャクラは身体エネルギーと精神エネルギーが合わさって出来てるんだけど、今Aチャンの体の中ではその２つのエネルギーが別々になっている状態なんだよねぇ。」
『え？じゃあどうやってチャクラ作るんですか？』
「それを説明するのが難しいんだけど…印を結びながら、体から２つのエネルギーを絞り出して練り上げるようなイメージでだな……」
ダメだ。自分で言ってても訳が分からなくなってきた。
普段何気無くやってることも、言葉にするとなると途端に難しくなるってこの事だな。
どうにか言葉にしようと、頭を回転させる。…と、その時。
『あ、出来た』
「え」
Aチャンの方に視線を戻すと、確かに羊の印をしている手を覆うように、チャクラが�ブーン�と音をたてていた。
あっけからんとAチャンの手を見つめる。
『ちょっとカカシさん！私出来ちゃいましたよ！これチャクラですよね！？』
「あ、ああ……」
確かに、Aチャンの手を覆っているのはチャクラだ。形状や、感じからして間違いない。…しかし、普通チャクラは薄い水色のハズ。対してAチャンのチャクラは…
淡い銀色、だった。
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キイラギ - 良い話と言って貰えて嬉しいです！リクエストは少し先の事になってしまうかも知れませんが、この話を完結出来るようバンバン投稿するつもりので、暇潰し程度にでも見てくれれば幸いです！ (2018年12月22日 22時) (
レス) id: c044f0b226 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 良い話です!最新とミリアさんのリクエスト頑張って下さいね！ (2018年12月22日 21時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 応援有り難うございます！頑張りますね！ (2018年12月22日 19時) (レス) id: c044f0b226 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 楽しみに待っていますね!頑張って下さいね! (2018年12月22日 18時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - コメントありがとうございます！たくっちのまぃ、調べさせていただきました。この小説に区切りがついたら、丁度他のキャラとNARUTOのキャラを絡ませる恋愛短編を書いてみたいと思っていた所なので、その時に書いてみたいと思います！ (2018年12月22日 13時) (レス) id: 9e16dfbd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キイラギ | 作成日時：2018年12月9日 22時
