少女は銀色狐の夢を見る【NARUTO】

十八話　　訪問者 ページ19

まずは…ご飯食べよ。

今更だけど昨日の夜ご飯食べてなかった様な。…色々あり過ぎて忘れてたわ。

そう考えると更にお腹が減ってきた。
えーっと…確かテーブルの上にカカシさんの手料理が…


『あったあった』


キレイにラップが被せてあるそのご飯。箸を手に、私はイスに腰を掛けた。

カカシさんの作った料理かぁ…なんか実感湧かないな。
そもそも独身男性の料理ってどんな感じなんだろ？うーん…気になる！


『いただきまーす…』


ポツリと呟く様にそう言った私は、恐る恐る皿からラップを剥がした。

あらわになっていくその料理に、ゴクリと唾を飲み込む。


『オムレ…ツ？』


完全にラップを剥がした先にあったのは、キレイにケチャップがかけてあるオムレツだった。
何て言うか……


『メッチャ旨そう…』


形といい、ふんわり漂ってくる卵の匂りといい、全体的にオーラが違うっていうか…
コレ本当にオムレツだよね？

もはやオムレツではなく、何かの高級料理にしか見えなくなってきたんだけど…

と、とりあえず食べてみなきゃ味は分かんないし…

恐る恐る高級オムレツに箸を延ばす私。
………と、その時だ。

ピンポーン

「カカシィー！居るかぁ!?」
『！』


玄関から、声が聞こえてきた。

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