検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:172,429 hit

五話 傷 ページ6

<ふむ…姿を見せてお主と話しをしたのは、久方ぶりか。>
『…え?喋って…る?』


当然の様に口を開き閉じしながら言葉を発したその狐を、唖然と見つめる。
…ちょ、動揺し過ぎて言葉が出ないんスけど。


<驚くのも無理はない。お主等の世界では、動物は人語を扱わないものと認識されているからな。>


…お主等の世界って…まるで今居る世界は違う所みたいな言い方だな…。
なんて思いながら私は、深い溜め息をついた。
気づいたら変な階段があるわ、狐は喋るわで、もう、訳が分からない状態だ。
…っていうか、


『私、前にもあったことがある気がするんですけど…貴方に。』
<ああ、会ったな。>
『やっぱり!?』
<…もしや、覚えていないのか?>
『…え?何を?』
<さては…>


急に黙ってしまった狐に、首をかしげる。
…何かめっちゃガン見されてるんだけど


<ほう…記憶封じにかかっているな。>
『…え?』
<まあ、どの道この世界に来たんだ。いずれ、解除されるだろう。>
『あの、何の事で…』
<そうだな…2年半、時間をやろう。その時に、迎えに行く。>
『…』


私の声が聞こえてないのか、はたまた聞こえてないふりをしているのか…とにかく、勝手に話を進められているのは確かだ。


<しかし、その間に命を落とされては困る>
『だから、さっきから何の話を…』


その時だ。急に右頬に、一瞬ピリッと痛みを感じた。今のは…?


<念のためと言ったところか。>
『?』
<…では、もう時間がない。2年半後、迎えに行ってやる。>
『え?…ちょっと!』


まだ全然話の内容が理解出来ないんですけどっ!
そう言おうとした時だ。視界が、グラッと揺らいだ。…あれっ、力がどんどん抜けてくる…………_________

六話 初対面(カカシside)→←四話 夢



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
151人がお気に入り
設定タグ:NARUTO , カカシ , トリップ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

キイラギ - 良い話と言って貰えて嬉しいです!リクエストは少し先の事になってしまうかも知れませんが、この話を完結出来るようバンバン投稿するつもりので、暇潰し程度にでも見てくれれば幸いです! (2018年12月22日 22時) (レス) id: c044f0b226 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 良い話です!最新とミリアさんのリクエスト頑張って下さいね! (2018年12月22日 21時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 応援有り難うございます!頑張りますね! (2018年12月22日 19時) (レス) id: c044f0b226 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 楽しみに待っていますね!頑張って下さいね! (2018年12月22日 18時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - コメントありがとうございます!たくっちのまぃ、調べさせていただきました。この小説に区切りがついたら、丁度他のキャラとNARUTOのキャラを絡ませる恋愛短編を書いてみたいと思っていた所なので、その時に書いてみたいと思います! (2018年12月22日 13時) (レス) id: 9e16dfbd30 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:キイラギ | 作成日時:2018年12月9日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。