二十七話 遡って(カカシside) ページ29
『…という訳で、カカシさん!!私を弟子にしてください!!』
「…え?どゆこと?」
……時は、数時間前にさかのぼる。
*
午後1時。
オレ、はたけカカシは今日も上忍として任務に行き、何事も無く平和に任務を遂行し、時間が遅れることも無く里に帰って来た。…こうも平和だと、調子が狂う。
「…後は任務報告だけだな。」
ポツリとそんな事を呟き、里の中央に歩を進め始めた。…と、その時だ
「見つけたぞぉ!!我が永遠のライバルゥ、カーカシィーー!!」
「!」
突如聞こえた声に瞬発力に振り替えると、そこには同期の姿が。
…ガイだ。
「探したぞ!任務帰りか?」
「ま、そんな所だけど…いい加減大通りのど真ん中で大声出すの止めてくんない?」
「ホラ、周りの人引いちゃってるでしょーが」と言えば、「青春に他人の反応など関係無いっ!」と何故かグッドポーズをしてきたガイ。…会話が噛み合ってないと思うのはオレだけだろうか。
はぁ…とため息をつき、呆れた目でガイを見る。
「…んで?オレに何か用?」
「おお、それが、お前がやっと暗部を引退したと聞いてな!祝いに行こうと家に押し掛けたのだが、不在と聞いたので里で待ち伏せていたと言う訳だ!」
「待ち伏せって、お前なぁ…」
どんだけ暇なのよ?
そう言おうとした所で、口の動きが止まった。…ちょっと待て。今、“家に押し掛けた“って言ったよな?家の中にはAチャンが居たハズだ。…何だか嫌な予感がする。
「あ、そーいえば、お前の家にAとか言う少女がいたな。なかなかカワイイ子じゃあないか!お前にも遂に青春が訪れたなっ!」
「……」
予感的中。
バンバンとオレの背中を叩きながら、「何処で知り合ったんだ?同棲とはやるじゃないかっ!!」などと言ってくるガイに、盛大なため息を吐いた。…なんて言うか、説明するの面倒だな。
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キイラギ - 良い話と言って貰えて嬉しいです!リクエストは少し先の事になってしまうかも知れませんが、この話を完結出来るようバンバン投稿するつもりので、暇潰し程度にでも見てくれれば幸いです! (2018年12月22日 22時) (レス) id: c044f0b226 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 良い話です!最新とミリアさんのリクエスト頑張って下さいね! (2018年12月22日 21時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - 応援有り難うございます!頑張りますね! (2018年12月22日 19時) (レス) id: c044f0b226 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 楽しみに待っていますね!頑張って下さいね! (2018年12月22日 18時) (レス) id: a3eeffbc62 (このIDを非表示/違反報告)
キイラギ - コメントありがとうございます!たくっちのまぃ、調べさせていただきました。この小説に区切りがついたら、丁度他のキャラとNARUTOのキャラを絡ませる恋愛短編を書いてみたいと思っていた所なので、その時に書いてみたいと思います! (2018年12月22日 13時) (レス) id: 9e16dfbd30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キイラギ | 作成日時:2018年12月9日 22時