いってらっしゃい、またあとで

15.涙晩酌 ページ15

柳田side


まず健太郎が泣き始めて、Aも泣いて

翼が泣いて、それを見たAがさらに泣いて

それを見た祐希と有志と太志が泣いて


それを見た関田が泣いた



のを見て泣く俺




「マサさんまで泣いてる〜！」



柳田「ちが、俺は、関田は泣くと思ってなかったから泣いてんの見てつられたの！」



関田「いや、俺は、翼の貰い泣き」



西田「全員が多方面からもらい泣きっすよ、」




「あーほんと、何回思い出しても泣いちゃう」





久原「俺も、楽しそうに笑ってるA見てたら、時々ふと最初の頃思い出して泣きそうなるんや」





「うわーんまた泣かせに来る、、」




久原「ええで、あの時みたいに慰めたる」




そう言った翼に、すぐさま抱きつくA。





「うわーん翼さん好き、大好き」




だいぶ酔ってるな、泣いた勢いでさっきめちゃくちゃ飲んでたもんな、、笑



しばらくグズグズ言っていたAが、ちょっと落ち着いたタイミングで翼が体を離す




久原「よし、飲むか！」


「うす！！」




柳田「A、お前結構飲んでるからほどほどにな」




「うっす！！」





ほんとに大丈夫かよ、




こういう時こそ幼馴染の出番だろ、Aが酒を飲んだらなかなか面倒くさくなるのはよく知ってるはず…


西田「zzzz」


石川「zzzz」




なんでだよ。





久原「え、自分それはやばない？」




翼の声が聞こえてそちらに振り返る。


そこにはまあまあ強めのロング缶をごくごく飲むAの姿





柳田「おい！！だからお前ほどほどにって！！」





そうか、翼は用事があって前回の飲みの場に居なかったから

泥酔状態のAを見てないんだ。俺たちがこんなに警戒してる理由知らないんだ



にしても、関田は前もいたし

しっかりしてる奴だから注意してくれるはずなのに…







関田「何事？」




柳田「お前どこ行ってたんだよ！」




関田「え、トイレ…」




柳田「あぁ〜くそ、ミスだ、、」




関田「なに、またA飲みすぎた？」



うん、と頷くとため息をつく関田。




久原「なんかすいません、俺が止めんかったせいで、」



柳田「いや、お前は全然悪くないから大丈夫。悪いのは、、Aでしかない、」




もうやばそうなAを見てそう呟く。


関田も横で「ほんと、翼は悪くないよ」と苦笑い。







「うゔ〜、マサさーん、！」






あぁ、始まった。

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