引退した牛島君と私。 (ページ7)

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あれから私は、帰る支度をしている皆の影に隠れなら、バスに乗り込んだ

いつもは牛島君の隣に座るが、今日は１番後ろ端の席に座った
後ろから牛島君がキョロキョロと周りを見ている
もしかして探されている？いや、ないない

「あの花房さん」

『あ、川西君』

すごく小さな声で話しかけてきたのは川西君だった、彼は私の座った席の2つ隣に座って、その隣には白布君もいる

「牛島さんの隣座らないんですか？」

『うん』

「え、あんな愛の告白受けたのに？もしかして嫌なんですか「オイ太一！」

『あはは……』

そんなのじゃないと思うよ、そう否定したかったが、その言葉は声に出すことが出来なかった

じっと白布君が見てくる

「俺たち着くまで寝てるんで、何かあったら遠慮なく起こしてくださいね？」

『何もないから大丈夫だよ、ありがとう』

「っス」

そう言って川西君と白布君は寝る体制に入った
他の選手たちも皆寝るようだった
それもその筈だ、なんたって今日はあんなにも激しい戦いをしたのだ、皆疲れているに決まってる

『みんなお疲れ様』

小さく私は呟いた
そして周りと同じように眠りに入った

起きたら牛島君との出来事は夢だったことを願って