引退した牛島君と私。 (ページ6)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:18,348 hit

4 ページ6

あの後のことは良く覚えていない

会場中に木霊した絶叫にも近い声を聞いた後
私は牛島君を突飛ばし(彼は少しふらついたくらいだが)、ダッシュでマネバックを持ち荷物をまとめてコートの隅に逃げた

走り去る私の後ろから「A！」という声が聞こえたがそんなのお構い無しだ

「おい若利よく言ったなオイ！！！」
「若利くんやるぅ～」
「うん、けど若利TPO考えような？」

牛島君は白鳥沢のメンバー(主に3年生)に囲まれてなぜか背中を山形君に叩かれている、なぜだ？

観客席からはキャー‼という悲鳴が聞こえる

白布君が私の方へ来て「あの、大丈夫ですか？」と声をかけてくれた。もう本当にいい子だ、いい子だから今は来ないで欲しい

烏野の監督からの「お前ら閉会式始まるぞ落ち着け！！！」の鶴の一声で騒いでいた人たちが徐々に静かになった

「大切な人の笑顔を見ていたいと思うのは、いけないことか？」だって？

悪いなんて思わない、むしろいいと思う、うん、そんな発言牛島君のファンに言ったりら喜ぶだろうね、喜ぶどころか倒れてしまうかもね
それは牛島君ファンの話だ

『何で会場のど真ん中でいうかな！？』

しかも何で私！？

閉会式が終わり女子トイレに駆け込んだ私は大声で叫んだ