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「A、行くぞ」
4時間目終了のチャイムがなって少ししたら、牛島君がクラスに来た、彼らはいつもバレー部3年でお昼を食べている
私が行ったも邪魔にならないかな?
そんな考えが浮かんでしまう
「早く行こうぜ若利、花房!」
『山形君!』
誰かに肩を叩かれたと思ったら山形君だった
そっか、牛島君と同じクラスだったんだ、いいな、なんて呑気に考えてしまう
「ほらA!早く行っておいで!」
『みっちゃん……ありがとう、行ってくるね』
いいってことよ!と、みっちゃんは親指を立てた
女の子でも私の友達は男前だ、本当にカッコいい
やはり周りからの視線は少し気になるけれども気にしないことにした、牛島君に何を言っても通じないことはここ数日で分かった、いや、もっと昔から分かっていたことだ
「今日は屋上なんだぜ!」
『屋上……私初めてかも』
「結構来るよな、なあ若利!」
「あぁ」
お腹が空いているのか、山形君の足取りは早い
着いていくのに少し小走りになってしまう
「……A」
『? 何……っうわ!!!』
突然、私の右手が牛島君に引かれた
びっくりして彼を見たが彼は前を向いたままだ
「こうした方が速いだろう?」
『は、速いけど!』
どうやら手を引いて歩いてくれているらしい
けど、これは誰がどうみたって、手を繋いでいるように見えてしまう
「!!!よっしゃ、走るか!」
「廊下は走っては行けないだろう?」
「今は昼休みだしいいんだよ!」
ダッーシュ!!!
そう言って山形君は走った
頭にハテナマークを浮かべながらも牛島君も走り出す
『ちょ、ちょっと待って牛島君!!!』
手を繋がれている私も必然的に走り出した
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作者名:迫。 | 作成日時:2018年5月19日 2時