暦に捧げる鎮魂歌 (ページ6)

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役目ページ6

各自解散となりアジトには団長、シャルナークそしてAだけが残った

Aには疑問があった
オークションの宝を盗むだけなら態々Aを呼ばなくとも団員たちで楽々とできる

「ねぇ団長。私は何をすればいい？」
「お前には少し調べてもらいたいことがある」

＂オークションにくるヤクザを全てリストアップしろ＂
それが団長から命じられた仕事だ

「何か気になる能力あればまとめておくね」
「あぁ」

自室に戻ろうと歩き出すAだが足取りがおぼつかず、瓦礫に足を取られ身体が傾いた
来るであろう衝撃に目を固くつぶるがいつまでたっても身体に痛みが走ることは無かった

「だいじょーぶ？」
「シャル...」

咄嗟に反応したシャルナークに支えられ地面に挨拶をすることは免れた
Aの目はトロンとし、首がこっくりこっくり動いていた

「少し休みなよ」
「う、うん...ごめん」

寝不足気味が続いていたため体が重く思うように動かない
Aは部屋で寝ようとするが横から伸びてきた団長の手がそれを許さなかった