暦に捧げる鎮魂歌 (ページ5)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:6,195 hit

狙うものページ5

「ったく来ないかと思ったよ」
「来なかったら君の念糸縫合が見れなくなると思ってね♣」

殺気を向けられているにもかかわらず飄々と
話すヒソカ
その態度により一層殺気を強める面々
しかしシャルナークが団長を呼んだことで治まった

「団長！今回は何を盗むんだ？」
「地下競売(アンダーグラウンドオークション)のお宝を狙う」

やはり狙いはオークション
Aは昂る気持ちに唇をぺろりと舐めた

「なんのお宝を狙うんだい？」
「古文書とかじゃない？団長本好きだし」
「違うね。きとゲームね世界一高いゲームが売りに出される」
「とりあえず金銀財宝じゃねぇか？」

何人かがお宝について話し合っている
今回は何を盗むのか団長の口から出た言葉は
Aの予想を超えていた

「全部だ。オークションのお宝を丸ごとかっさらう」
「！」

団員の間に駆け巡る衝撃
なぜ驚くのか全員の考えをウボォーギンが代弁した

「本気かよ団長！地下のオークションは世界中のヤクザ達が協定を組んでる。
手ぇ出したら世の中のその筋のヤツら全員敵に売るってことだぜ！」
「怖いのか？」

ウボォーギンの言葉に一言で返す団長
しかしウボォーギンには怖いなどという感情は1ミリたりとも無かった

「嬉しいんだよ団長！命じてくれ今すぐに！」
「俺が許す。殺せ邪魔をするヤツら全て」

団長から出た殺しの許可殺戮を好む戦闘狂たちは心の底から喜びに震えていた