M.Y 年上彼氏 ページ7
片想いなんてしなければよかった。
生まれて初めてそう思った。
……だって、こんな光景みちゃったんだもん。
.
小学生のとき。
生まれて初めて恋をした。
その相手は一つ歳が上だったけど、
そんなの別に関係なかった。
いっぱい甘やかしてくれて
いっぱいぎゅってしてくれる。
それだけで幸せで。
いつの間にか、もう戻れないくらい深く彼に堕ちてしまった。のに。
.
.
今まさに。
私の目の前にいるのは、
女の子と2人で楽しそうに歩く片恋の人。
ハーフということもあってか、
高校生にしては高すぎる身長に、
ふわふわな髪の毛。
なによりその声が、
私の大好きなマリのものだった。
.
いつの間にか、すっかり考えることをやめてしまっていたけれど。
そっか……彼女、いたんだ。
そう思ったら虚しくなった。
これが初めての恋で。
これが初めての、失恋だった。
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……はずだった。のに。
.
「ただいまー…って。え、」
沈んだ気持ちのまま家に帰って。
ため息付きながらドアを開ける。
私の部屋で飼っている猫に向けたはずのそれに、返事をしたのは
『おかえり〜Aっ』
「……マリじゃん。どうしたの。」
今日まさに失恋した相手。
勝手に気まづくなってしまって。
目が、顔が見れない。
伸ばされた両腕に抱きしめられることなく、
少し距離を置いて腰を下ろす。
『なんでこないの』
それなのに。
そんな私の気持ちを知ってか、知らずか。
む〜なんて口を膨らませて言うから。
.
「彼女いる人が、他の女子の部屋に来ていいんですかー」
なんて皮肉を返す。と。
『なぁに？彼女って誰のこと』
ふわり、肩に甘い香りがかかって。
それと同時にぎゅっと後ろから抱きしめられる。
「2人で歩いてたじゃん」
そういった私に、
『あれはただのクラスメイトじゃん』
なんていって、目の前に回り込んできた彼。
.
.
『僕の目の前に、彼女になって欲しい人はいるんだけどなぁ』
.
目を逸らして。
つん、とそっぽを向いてみせる。と。
いいながらちゅ、と薬指にキスされて。
.
『Aが好きだよ』
「何言ってんの……」
『ふふ……顔真っ赤。かーわいい』
.
.
今日から始まる両想い。
年の差なんて感じさせないくらい。
満足させてよね、彼氏くん。
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miyaman0701(プロフ) - 続編が見たいのでパスワードを教えて欲しいです (2016年10月7日 7時) (
レス) id: 03c90b4308 (このIDを非表示/違反報告)
松島ひなな(プロフ) - 続編のパスワードが、わからないので、教えてくれると嬉しいです！ (2016年9月26日 14時) (レス) id: 0dd0340af0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - パスワード教えてください！ (2016年9月25日 22時) (レス) id: c60bff3a59 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - さっそくですがセンセイの長編が読みたいです！応援してます！がんばってください！ (2016年6月9日 14時) (レス) id: 7f04b3c615 (このIDを非表示/違反報告)
柚綾.。 - みぃみいさん» 前も見てくださってたんですか！嬉しいです……ありがとうございます！！更新頑張ります.。 (2016年6月7日 20時) (レス) id: 0cca3d8a27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚綾.。 | 作者ホームページ：@yua_sz1343
作成日時：2016年6月7日 19時
