標的33 「寝坊して行く」 ページ35
『骸、俺を助けて……』
「当り前じゃないですか、貴女の事は命に代えても守り抜きます」
『骸……』
「A、愛してますよ」
『俺も…愛してる』
「なら、こんなことをしても……いいですよね？」
顎をクイッと上げられたかとおもうと、ゆっくりと骸の顔が近づいてくる。
俺もゆっくりと目を閉じて………
『ぎゃあああああああああああああああああ！！！って、夢か…よかった』
「おや、起きましたか。どうでした僕のもうそ……僕の見せた夢は」
『お前の仕業かなっぽー野郎！！寝覚め最悪だわ！！しかも妄想って言いかけたよね！？』
とんでもない夢を見たと思ったらこの馬鹿の仕業だったでござる。
もうホントに嫌だ。変態に力を持たせてはいけないという事を痛感しました。
朝から変な汗をかいた俺だが、そこではたと気づく。
『今何時？』
「七時半です」
『マジ？』
「マジですよ」
『……ぎゃああああ！！遅刻ううううううう！！』
「それは大変ですね」
『他人事ぉぉぉぉ！！？』
半分はお前のせいだああああああ！！と叫びながら学校に行く準備。
なんだかんだ骸はコンビニまで行って昼ご飯を買ってきてくれました。それは助かった。
制服に着替え、髪を梳いて、バッグにコンビニ袋をつっこむ。
『骸、今何時！！？』
「七時四十五分です」
『OK！走れば間に合う！！』
「気を付けて」
靴を履いて玄関を飛び出す。走れええええええええええええ！！！
全速力で走っていると、後ろからエンジン音が。
多分バイクだな、と言うことで端に寄る。
するとバイクは俺を追い抜いた後、俺の進行方向に止まった。
ヘルメットを取った彼は…………
『恭弥！？』
「なにやってるの？」
『普通に寝坊したんだよ！！』
じゃ！と言って横を通り過ぎようとしたとき、何かを投げてよこされた。
慌ててキャッチすると、黒いヘルメット。
きょとんとした顔をしていると、彼は彼で自分のヘルメットを装着している。
『どういう事？』
「乗せていく。早くそれ被って後ろに乗って」
『マジ？』
「走っても八時には間に合わないよ」
『でも……』
「はやく」
少し苛立っていらっしゃる彼の一言に、急いで後ろにまたがってヘルメットを被った。
一言、「大丈夫？」と聞かれたので頷くと、バイクは進みだした。
運転はできても、二人乗り、しかも乗せられる方は初めてなので、恭弥の腰にどのくらい捕まっていいか分からず、取りあえずギュウっと抱き着いておいた。
「ワオ、大胆だね」
『は？何が！？』
標的34 「新しい制服を貰って行く」→←標的32 「トランプを持って帰られたと知らないまま行く」
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ＬＩＬＡ(プロフ) - はじめまして。作戦隊長さんの書く小説はとっても面白くて大好きです！私のすきなアニメばっかりなのでとても嬉しいです。毎回楽しみにしています。更新、頑張ってください！ (2015年11月22日 13時) (
レス) id: f8b26af0c8 (このIDを非表示/違反報告)
李 - 111票目get！！早くも続編ですね！おめでとうございます。作戦隊長さんの書く小説は全部好きで、友達にもオススメしています！これからも頑張ってください！ (2015年8月20日 22時) (レス) id: 9b63859b7e (このIDを非表示/違反報告)
Light - リボーン続編おめでとうございます（≧∇≦）リボーンは知らないんですけど読んでみていてアニメを見てみようかなと思いました。これからもたのしみにしています。 (2015年8月20日 17時) (レス) id: b06784ac14 (このIDを非表示/違反報告)
招きぬこ(プロフ) - 早くも続編！ヴァリアーが出るのを=+（0ﾟ・∀・） + ﾜｸﾃｶ +しながら待ってます(笑) (2015年8月19日 18時) (レス) id: 1abd4020e3 (このIDを非表示/違反報告)
カフェモカ(プロフ) - シャトランはトラウマなので夢主ちゃんと体力かわりたい…あの音階を聴くだけであの忌まわしき記憶がぁ゛ (2015年8月19日 18時) (レス) id: 5c444f122f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作戦隊長
| 作成日時：2015年8月11日 21時
