第漆幕、戦国時代に飛んだ元一般ピーポーは最強のさすらい人らしいです。 (ページ48)

今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:250,781 hit

第三百二十九戦目　貴「お風呂が沸きました」ページ48

小十郎side～

小「………」

佐助「右目の旦那、よかったね」

手合せをしている二人に突っ込んでいった彼女を眺めていると、隣りにいた猿飛から喋りかけられる。無視をしてもいいが、その道理もない。
しかもAとの確執が解けたのは少なからずコイツのおかげだ。

小「ああ、そうだな」

ひょうひょうと二人の得物を避ける彼女は、あのゴタゴタが起こる前と同じように笑っている。
ああ、本当によかった。政宗様にとっても、俺にとっても。

Aside～

幸村「つ、疲れたでござる……」

政宗「同感だ……」

貴「あーあー、だらしねぇな」

佐助「いや、Aちゃんが半端ないだけだからね？」

ぐでーっと地面に寝っころがる二人を見下ろす形の俺。
そこに佐助とこじゅがやってくる。佐助の手には手ぬぐいが握られており、そのオカンっぷりを再認識させられましたｗ

貴「まぁ二人とも強いからいいんじゃない？」

佐助「うっわ上からだね～……まぁそれはそうと、お風呂沸いてますからね旦那。入るなら入っちゃって」

幸村「おお、流石は佐助！！」

佐助「ものすごーく嫌だけど、竜の旦那も入るならどうぞ？」

政宗「Ha!遠慮するぜ」

バチバチと睨み合ってる二人。
猿と竜って仲悪いんだっけ？犬と猿なら仲悪いけど……いや、それなら幸村(犬)と佐助(猿)は仲悪くないとおかしいな。
そうこう考えていると、右肩を叩かれた。そちらを向くと幸村。

幸村「A殿！共に湯浴みへ参りましょうぞ！！」

佐助「ちょっと待って旦那！！それ破廉恥だよ！？自分から何言ってんの！？」

貴「お前が良いなら俺は別にかまわんが……何も減らないしな」

佐助「減る！確実に何かが減るからダメェェェェェ！！！」

全力で止める佐助。
まぁ言いたいことは俺には分かる。俺には分かるが、幸村には理解不能らしい。
キョトンと首を傾げている。佐助の力説を聞いても尚、だ。
そして幸村が至った結論は……

幸村「さては佐助、羨ましいのだな！？」

佐助「ちっっがぁぁぁああぁぁあああぁぁああぁあああう！！」

凄く可哀想な佐助。
その後ろで、「俺もAと風呂に行く！！」と喚いてる政宗さんを全力で押さえてるこじゅも相当可哀想ではあるけどもね。
主従って大変だなー。(遠い目)

只今、幸村とお風呂です。
結局こうなった。

幸村「いい湯でござる」

貴「広いしな」

幸村は腰に手ぬぐいを、俺は体にバスタオルを巻いてます。
もちろん、佐助に許可は頂いたｗ