第漆幕、戦国時代に飛んだ元一般ピーポーは最強のさすらい人らしいです。 (ページ5)

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第二百八十九戦目　貴「野菜ばっかになるかもしれない」ページ5

Aside～

松永「卿の不可思議話は少し置いておくとして、なぜ卿は風魔に殺されそうになったのだね？」

貴「うん、絶対そのうち聞いてくると思った」

言い逃れは許さないよ、と先に釘を刺されてしまえばどうしようもない。
しゃーない、ちゃんと話しますか。

貴「北条の城主を助けたんだよ。そしたらばれた訳ではなさそうだったが、使える薬師とでも思ったんだろ、軍に入れとか言ってきやがって・・・んで、断ったら殺されそうになった」

松永「分かりやすいな・・・それで、風魔の方だが・・・卿は大丈夫なのかね。任務を放棄したことになるのではないか？」

風魔「・・・」

貴「最悪逃げればいいさ。俺と旅でもするか？」

風魔「♪」

貴「いや、そこは断れよｗ」

松永「まぁ良いだろう。卿が生きていることについては北条には私が上手く伝える。殺さないようにも説得してあげよう」

貴「脅迫じゃなくて？」

ニヤリと笑った松永さん。
うん、多分説得にはならないね。俺様そんな予感がするよ。

貴「んじゃ、俺らはもう帰るぜ」

松永「いつでも来たまえ」

貴「あいよ」

松永「風魔、次は無い事を覚えておきたまえ」

風魔「・・・(ｺｸﾝ」

んじゃ、ばいばーいと松永さんと別れました。
さて、一旦小太郎の家に帰らなきゃだな。
佐助が持ってきた野菜が有り得ない位あるし・・・・。

貴「暫くは野菜炒めかな」

風魔「・・・・・(ｺｸﾝ」

夜ご飯のメニュー・・・しばらくは野菜ばっかだろうな。
飽きがきそうだ。

小太郎の家に帰ってきたのは夜遅く。
ご飯を食べるのも面倒だったので、風呂だけ入って寝ることに。
しかし問題が一つ。

貴「布団が一組しかないでござる」

風魔「・・・」

貴「まぁいいか、一緒に寝れば」

風魔「！！」

貴「おい、嬉しそうにしたろ今。絶対喜んだよな？」

風魔「・・・・(遠い目」

貴「政宗もどきって呼ぶぞコラ」

ムカついたので不死鳥に変身してやった。
・・・・・これが失策と気づくのは三秒後。

貴「ぎゃあああ！！急にどうした小太郎！」

風魔「♪」

貴「あ？・・・・・このままで寝ろと？なんで！？」

風魔「！！・・・♪」

貴「もふもふ好きなの！？やっぱもふもふなの！？・・・あ、ちょ！本格的に寝ようとするな」

いそいそと布団にもぐって横になった小太郎。
勿論、腕の中の俺も一緒に布団に入りました。
え、ちょっと待って・・・まさか朝まで、

貴「このままかよおおおおおおおお！！！」