第漆幕、戦国時代に飛んだ元一般ピーポーは最強のさすらい人らしいです。 (ページ19)

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第三百三戦目　貴「友達なんです」ページ19

という事で天井に向かって声をかけてる俺様ははたから見たらものすごく変質者でしょうね。

貴「おーい、降りてきていいぜ～。というか降りてきてくん無かったら俺が痛い人みたいになるから是非とも降りてきてくださいお願いします」

最後の方が懇願になってしまったけど、気にしないのが俺様だもの☆
さて、降りてきてくれるかな～
出来れば素早く降りてきてほしいな～後ろからの三人の視線が痛いな～
アハハハハハ～・・・・・泣きたい。
とか思っていましたところ・・・・・・

風魔「・・・・・」

幸村「なっ！」

佐助「はぁ！？」

貴「おお、よかったｗｗ」

信玄「ぶぁははははは！！そうかそうか、主の友ともなると、ぶはははは！！」

佐助「笑いごとじゃないでしょうよ！！」

武器を構える幸村と佐助とは対照的に、爆笑しだす信玄さん。
小太郎も小太郎で困ったような表情である。
今、小太郎が言いたいであろうことを訳すると「こんなとこに降りさすなよ馬鹿野郎」って感じだろうか。俺は野郎じゃないってばよｗｗ

貴「俺のお友達の風魔小太郎君です」

幸村「な、なんと！！貴殿、もしやどこぞの姫君なのでは！？」

貴「んなわけあるかよ」

佐助「Aちゃんがお姫様なら、性別さえなんとかすれば旦那だって姫になれるよ」

幸村「・・・・・・確かにその通りだな」

貴「小太郎～、戦闘準備」

風魔「・・・」

チャキっと武器を構えた小太郎を佐助が全力でなだめてる。その横で「事実にござる」と言ってる幸村は俺の右ストレートの餌食に。それを見て大口開けて笑う信玄さん。
何このカオス。取集が付きません。

佐助「よし、風魔は落ち着いたみたいだし。旦那は・・・うん、超静か！！んじゃ、俺様お茶持ってくるから！！」

小太郎はともかく、幸村は伸びてるだけなんだけどね。
そのツッコミを言い終わる前に既に視界から消えている佐助。やっぱり早い。
その間に小太郎を信玄さんに説明しておく。

貴「ホントに敵意は無いと思います」

風魔「・・・(ｺｸﾝ」

信玄「ならばよぉぉぉし！！」

幸村「風魔殿！！某と手合せしてくだされぇぇぇ！！」

いつの間にか復活した幸村が急に叫び出しました。
それをやれやれと呆れながら見る俺に、上機嫌で笑う信玄さん。
小太郎本人はどこ吹く風でそっけない顔をしていらっしゃる。

佐助「旦那～、手合せの前にお茶にするからね」

幸村「団子にござるか！？」

あ、ダメだ。
団子見た瞬間に幸村の目がキラーンと光ったｗ