第漆幕、戦国時代に飛んだ元一般ピーポーは最強のさすらい人らしいです。 (ページ16)

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第三百戦目　貴「三百話目突入やっほい！！」ページ16

佐助「Aちゃん！？」

信玄「知り合いか？」

貴「まぁ・・・色々ありまして」

素っ頓狂な声を上げた佐助に、不思議な顔をする信玄さん。
これには苦笑いを禁じ得ないですね。
めんどくさい事になるからあんまりここでは会いたくなかったなァ・・・なんて。
証拠に佐助の目が少々訝しげだ。

佐助「どっから入ったのさ」

信玄「庭に迷い込んでいたのを連れてきたのじゃ。のう？」

貴「あ、あぁ、うん。知らない人の家に堂々入ってしまった」

佐助「それは流石というかなんというか」

信玄「とにかくもじゃ、客人に茶を用意せい！！ついでに幸村も呼んでまいれェ！！」

佐助「了解！」

シュンっと消えた佐助。
上手いとこ信玄さんがごまかしてくれたけど、佐助の様子から察するに怪しまれてますね。
まァいいけど。別に信玄さんをどうこうしようって訳ではないですし。

信玄「佐助とはいつ会ったのじゃ」

貴「結構前に、同じ洞窟で雨宿りしましてｗ」

信玄「世の中何があるか分からんのう」

幸村「うぉやかたさまああああ！！お呼びでござるかあぁぁあ！！」

佐助「お待たせ大将」

ずささささーっと勢いをつけてやってきた幸村と佐助。
相変わらずの暑苦しさでｗｗｗ
で、やってきた源次郎幸村殿は俺をキョトンといった様子で見て、そっから一言。

幸村「む？その男子はどなたにござるか？」

信玄「こんの・・・戯けがあああああ！！」

幸村「ぐはああっ！！」

貴「あはは・・・泣きたい」

殴られてぶっ飛んで行った幸村。
庭にあったデカい石にすんごい音を立てながらぶつかる。
あーあー、普通なら死んでますね。
だが流石はこの世界、そんくらいじゃ血も出ない。

幸村「何故殴ったのでござるか！？」

信玄「まだ気づかんのか幸村ァ！！！」

幸村「気づく・・・とは？」

佐助「はぁ・・・旦那、この子はね。俺らと違うの」

幸村「どういう意味でござるか？」

ココまで言っても分からない幸村さんはホント哀れですね。
佐助も残念なため息をついて、可哀想なものを見る目で俺を見た。
目つぶししてもいいでしょうか？

佐助「旦那、よく聞いて。この子は、女の子」

幸村「？」

佐助「お・ん・な・の・こ！！」

一音ずつ切って言葉にした佐助。
それを続けて口に出した幸村は、下を向いてぷるぷると震えだした。

幸村「は・・・」

貴「は？」

幸村「破廉恥でござるううううううううううううううううう！！」

貴「ぐはぁぁあ！！」

何故俺が殴られるんだ！！