八百七十四話目 「観劇時のマナーにご注意くださいませ」 ページ29
友人二人と父親……その死体に囲まれたアイツは真っ青になって震えていた。
恐らく弟であろう子供を庇いながらも最大の恐怖を顔に張り付けて震えている。
今のアイツからは想像もつかない………いや違う。
コレが、あのバカの根底にあるものなのだ。
「おいバカヤロウ！！」
「観客はお静かに願いますよ」
楽しそうに笑いながら言い放つ声に奥歯を噛みしめた。
『お母さん……ねえ……』
「私に触らないで！！」
『え……』
「お父さんが悪かったかどうかは知らないわ！でも……どうして殺したのよ！！」
『…………え』
「なんで自分のお父さんをそんな簡単に殺せるの！！？」
『わたしは……』
「殺したんでしょう！？ねえA！あんたがお父さんを刺したんでしょう！！」
『…………』
「黙ってるんなら肯定と取るわ！」お父さんが人を何人も殺していたとしても私は……あんたのことを許さない！この……」
『ッ』
「人殺し！！！！」
「あんたのせいで……あんたのせいで……あんたは何人家族を殺せば気が済むの！？」
『え……』
「颯馬が……颯馬が……私が起きた瞬間に飛び降りたのよ！」
『なんで……颯馬が』
「あんたのせいよ！」
『ッ！』
「あんたが颯馬の目の前でお父さんを刺したりするから！！」
『そんなッ！』
「もうあんたなんか私の子供じゃないわ！！こんな人殺しが私の子供なわけがない！！」
弟が死んだシーンが終わり、ステージ上が真っ暗になった。
続いて現れたのは少し身長が伸びたアイツ。髪の毛も伸びておりなにやら赤いカバンを背負ってうつむきながら歩いている。
「人殺しだ」
「言うなって、ぶっ殺されちまうぞ」
「じゃあやられる前にやればいいんじゃね？」
投げられた石が奴の側頭部に当たった。笑いながら子供が数人走り去っていく。あいつは一瞬歩みを止めたが再び何事もなかったように歩き始めた。数歩進んだところで上から水が降ってきた。それを無言で浴びた奴は漸く顔を上げた。顔が濡れているのは水のせいだけだろうか。
「お清めしなきゃー！」
「このトイレはいま綺麗になりましたー、中の奴はきったないけど！！」
きゃははと笑う声にまた俯いた奴は拳を握りしめながらもまた歩き始める。が、急に止まって今まで歩いてきた方へ向きを変えた。いつの間にか握られているのは竹刀。
正面にはいつ現れたのか、珍妙な服を着た人間が立って行った。
叫びながら踏み込んだ奴に竹刀を叩きこまれた相手は呻いて倒れ込んだ。
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涙腺崩壊日本人 - 2章まってます！！！！！ (2022年9月9日 21時) (
レス) @page50 id: 66bf482254 (このIDを非表示/違反報告)
涙腺崩壊日本人 - ルッチさんの為なら、いや、更新のためなら天に召されても良い、、、、 (2022年8月18日 0時) (レス) id: 66bf482254 (このIDを非表示/違反報告)
涙腺崩壊日本人 - ルッチさん好き過ぎる作戦隊長さん、ありがとう感謝します私は貴方のおかげでルッチさんに目覚めることが出来ました！ワンピが帰ってくるのを待つぜ！更新お願いします！！超超超超超超超超超大好きです！ (2022年8月18日 0時) (レス) id: 66bf482254 (このIDを非表示/違反報告)
ルッチさぁぁぁん - ホントわかる、、ルッチさん好き (2022年5月11日 23時) (レス) @page44 id: 66bf482254 (このIDを非表示/違反報告)
狐竜(プロフ) - ぴゃ！！！？？（大混乱）やった久々の更新！！！ほんともうこのシリーズのルッチさん大好きなんですよ私……嬉しい…！！！ (2022年3月28日 21時) (レス) @page46 id: 2674e8aa46 (このIDを非表示/違反報告)
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