八百六十一話目 「手づから」 ページ16
俺の目の前でドフラミンゴが口を開いた。
恐ろしいほど楽しそうに笑っている。
「お前がどこで誰とつるもうと、誰を殺そうと俺は止めはしねえ。テメェは自由に跳ねまわってる方がテメェらしいしな」
『……』
「だけどな、俺のお気に入りが壊されそうになってんなら話は別だ。壊そうとする奴がテメェの仲間だろうか知り合いだろうが恋人だろうが容赦なく殺す」
『ドフラミンゴ……』
冗談を含まないドフラミンゴの言葉に目を見開いていると両手を解放された。
自由になった腕で俺を撫でる奴の顔は相変わらず無表情だ。
「…………意識のないお前を白ひげのマルコが運んでやがった」
『え……』
「あいつはその場に居て、耐えたらしいが……俺は違ェ」
先日ミホークが言っていた言葉が頭をよぎった。
「俺だったらその場で殺してる。テメェがその後どんな顔するとか、どう思われるかなんて関係ねえ。問答無用で殺している」
『………お前』
サングラスの奥で光る剣呑な二つの瞳。
なんだよコイツ……これじゃまるで。
『よっぽどお前が俺を好きみたいじゃん』
「ハァ！？おま……今更かよ」
『再確認したんだって』
ポスっとドフラミンゴの胸板に額を預けた。
優しく髪を梳かれるから目を細めてされるがままになっていれば、スピーカーから歓声が沸き起こった。首だけ後ろを向いて投影されている映像を見ようとしたらドフラミンゴに持ち上げられ、向きを百八十度変えられた。ドフラミンゴに背中を預けて凭れている体勢になる。
「首痛めるぜ」
『ん、あんがと』
「フッフッフッ、かぁわいいなあ」
『うっせー』
顔に掛かった髪を払うように伸ばされた手を取り、そっと頬を摺り寄せれば馬鹿にされた。
ほら見ろ、コイツは気に入った奴にはとことん甘い。そしてそいつに降りかかる害悪を何が何でも排除しようとする。俺がキレようと嫌う可能性があろうと、必要であればそうするのだ。
いや、俺が嫌えないのを知っているのかもしれない。
「……今回の月大会。特別ゲストが決勝戦から参加する」
『あぁ……さっき聞いた』
「元々はディアマンテを出すつもりだったんだが……俺が出る」
『は？』
「………大会に勝てば俺は護衛にちょっかいを出さない、ついでに他の海兵にも手は出さねェ」
『まさか………』
ゆっくりとドフラミンゴを見上げる。
楽しそうに笑っていた。
「叩き潰さねえとなァ」
Cブロックの予選が終わったらしい。実況者の観客を煽る言葉がスピーカーから響いていた。
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涙腺崩壊日本人 - 2章まってます！！！！！ (2022年9月9日 21時) (
レス) @page50 id: 66bf482254 (このIDを非表示/違反報告)
涙腺崩壊日本人 - ルッチさんの為なら、いや、更新のためなら天に召されても良い、、、、 (2022年8月18日 0時) (レス) id: 66bf482254 (このIDを非表示/違反報告)
涙腺崩壊日本人 - ルッチさん好き過ぎる作戦隊長さん、ありがとう感謝します私は貴方のおかげでルッチさんに目覚めることが出来ました！ワンピが帰ってくるのを待つぜ！更新お願いします！！超超超超超超超超超大好きです！ (2022年8月18日 0時) (レス) id: 66bf482254 (このIDを非表示/違反報告)
ルッチさぁぁぁん - ホントわかる、、ルッチさん好き (2022年5月11日 23時) (レス) @page44 id: 66bf482254 (このIDを非表示/違反報告)
狐竜(プロフ) - ぴゃ！！！？？（大混乱）やった久々の更新！！！ほんともうこのシリーズのルッチさん大好きなんですよ私……嬉しい…！！！ (2022年3月28日 21時) (レス) @page46 id: 2674e8aa46 (このIDを非表示/違反報告)
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