八百三十六話目 「もっかい、今度は自分から」 ページ40
ゆっくりと目を開けた。目の前にはルッチさんの顔。
半分意識が飛びかけていた時にルッチさんの声が聞こえてきて、その後………。
何時もなら絶対大騒ぎしているだろうが、なぜかそうならなかった。でも目は冴えてしまって寝付くことが出来ずに、そうこうしてればルッチさんの寝息が聞こえ始めた。
『ルッチさん』
試しに小さい声で呼んでみる。反応なし。
寝たふりということはないだろう。たぶん、今のこの状況では。……勘だけど。
『…………ん』
先程ルッチさんにされたであろうことを真似してやってみる。
ふに、と柔らかい感触とじんわりとした温かさに恥ずかしくなってしまい、すぐに目を瞑った。
なんかおかしい。なんか俺おかしくないか？
いや、もう考えないでおこう。きっと寝たほうがいい。早く寝よう。
女ヶ島近海。
ルッチさんも薬を飲み終わり、晴れて健康体(？)となってさらに数日(結局その間チェスは負けっぱなし、泣きたい)で着いたこの場所だが、ここに来て問題発生である。いや、道中更に海賊に絡まれたりとかもしたけど、そんなの些末と掃いて捨てるレベルの問題。
そう、今直面している問題からすると些末なのだ。
『だーから、ルッチさんは船で待機ですってば』
「断る。俺は護衛だ、任務を放棄できるか」
『ンな事言われたって無理なモンは無理なんですよ。女ヶ島近海3�勸米發砲話砲脇�れないって決まりになってんですから』
「知らん」
『知らんって言われましても』
そう、ハンコックの拠点である女ヶ島は男子禁制。だからこそ海軍もコンタクトが取りづらくセンゴクの悩みの種なわけだ。俺は色々あったおかげで仲いいけど。おかげでハンコック絡みの案件や書類は全てまわってくるけど。
で、俺だけ行くっつっても聞かないんですよこの護衛。いや、護衛だからなんですけど……もうマジでどうすればいいんです。
項垂れていればノックの音。「どうぞー」と促せば敬礼ポーズの海兵。
「たっ、大将！大変です！」
『なに〜？襲撃ですか？』
「そうではなくて……九蛇海賊団の船が後方から！」
『へ？』
甲板に出てこちらに向かってくる海賊船を見ている俺とルッチさん、そして海兵のみなさん。
流石に海軍コートを着ている。ハンコックだけに会うならともかく、一応九蛇海賊団の皆様方がいらっしゃるだろうし、体裁ってもんがあるんですよ。
そしてもう一つ。大事な体裁がある。
『接触は俺だけで行う。他は甲板で待機！』
斜め後ろからの圧が怖い。
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夜月レナ(プロフ) - はじめまして(*^-^*)すごく楽しんでに読ませてもらってます（語彙力orz） 更新頑張って下さい(’-’*)♪ (2019年9月6日 21時) (
レス) id: 1844904407 (このIDを非表示/違反報告)
sile - いや最高すぎません？？めちゃくそルッチさん好みにどストライクなんですが。ルッチさんオチだといいなと思ってます(してほしい)ゆっくりで構わないので更新頑張ってください！お体には十分気を使った上でですよ…？w (2019年8月18日 0時) (レス) id: 801c11ec84 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 最高です。これからも応援してます。 (2019年8月13日 1時) (レス) id: 199549db1c (このIDを非表示/違反報告)
レン - ウォォォォォォォォオ！！！！！！！メッチャ面白かった！！！さっっっっっっっいこっう (2019年7月18日 6時) (レス) id: dc4a31061c (このIDを非表示/違反報告)
シスター - 初めまして。シスターと申します。最初の作品から見させて頂きましたが、良い展開になって来ましたね！次が更新されるのが楽しみ過ぎて眠れないですwオチはルッチさんですかね？私の推しなので嬉しいです！ (2019年6月11日 11時) (レス) id: be6a289acb (このIDを非表示/違反報告)
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