七百八十九話目 「大体は想像がつくけども」 ページ39
『ま、挨拶回りでの必要事項は終わったんだけども』
「どうしたんじゃ、A？」
モリアを脅して少し別件での話を挟み、くまが退出(急ぎの用事が入ったらしい。お疲れ様です)してからため息交じりに口を開いた。どこか不穏な空気を感じ取ったジンベエが問いかけてきたが、顔は向けない。
『おいらっきょ、なんで俺の護衛を襲った』
「あぁ？強い影が必要だったからに決まってんだろうが」
『じゃあ俺でいいだろ』
「海軍大将を襲えば厄介だ。俺は面倒ごとはお断りだぜ」
『ということは、護衛を襲う分には面倒ごとは起こらないと……そういうわけだな？』
間を置かずに引っかかったことをぶち込めば、うっと言葉を失うモリア。
ここに来るまでにずっと考えていた事。数回しか会ったことないが、無謀な事や不利になりそうなこと、成功率が低いものや割に合わないことはしない質のようだという印象があったモリア。それがこんなことをするとは思わなかったのだ。
『俺の勘では、俺ではなく護衛ならば面倒ごとがない……いや、面倒ごとがなくなるようになっていた。違うからっきょ』
「………」
『………無言は肯定と取るぞ。で、誰だ』
「……キシシシ、バレちまってんなら仕方ねえな」
やっぱりか。
さっきまでの焦った様子とは打って変わり……というか開き直ったモリアを見つつ、再び誰の手引きだと聞くも言わねえの一点張り。
「言ってもテメェにメリットがあるか？」
『十二分にあるわ』
「じゃあそいつの影を寄こせ」
『俺のじゃダメな理由は？』
「テメェはダメだ。強い奴は必要だがな」
どうせ分からないだろバーカというように上機嫌に笑うモリアに蹴りを一発……もはやボッコボコにしたいが、それをやったところで口を割らせることに直結するわけではない。どうしようかと悩んでいる時、静かに話を聞いていたジンベエがモリアの名を呼んだ。
「おぬし、ドフラミンゴから連絡はきたか？」
「ぎっ、ギクゥ！！」
『ギクゥ？……どういう意味だ、ジンベエ』
「いや、わしのところにも連絡が来たんじゃ。次の挨拶回りはAで、その護衛にAを殺しかけた奴がついてくる……とな」
『あのクソミンゴ』
どう考えても悪意しかねえじゃねえかと、舌打ちを溢す。ロビンちゃんの件については先に知らせてくれたことには感謝してしまったがやっぱり前言撤回だ。
あの桃色アンポンタン阿保変態鳥、どう調理してくれようか。オリーブオイル漬けにするぞ。
七百九十話目 「ならば」→←七百八十八話目 「連絡事項を述べます」
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レン - 最後から6行目わざとなのか？ (2019年7月17日 18時) (
レス) id: dc4a31061c (このIDを非表示/違反報告)
佐原雛美 - いつも、楽しみにしてます！！突然で申し訳ないのですが、Twitterってやられてますか？ (2019年1月4日 1時) (レス) id: 0d00d7f289 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - とっても面白いです!!これからも更新頑張って下さい！待ってます。 (2019年1月1日 9時) (レス) id: 1b98bfe505 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 作戦隊長さんの優しさに甘えまたコメントを送らせていただきます！ 色気たっぷりのクロコダイルさんがめちゃくちゃ楽しそうにいじってくるのも、すっかり忘れられて不機嫌になってるルッチさんもすごく好きすぎてにやけます。これからもずっと応援してます！！ (2018年12月8日 15時) (レス) id: d52fef5ccc (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2018年12月5日 15時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
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