七百六十九話目 「今の状況を無視しないでお願い」 ページ18
銀を肩にのっけて、ミホークと会うことになっている島に上陸。
この島のはずれにある古城がちょうど彼の拠点の一つらしく、そこを指定されたためこうやって向かっている。クロコダイルやドフラミンゴ、ハンコックのように一つの拠点に留まっていることが少ないミホークだったため、このような感じだ。
大勢で行くとアレなので、俺とルッチさんの二人だ。あ、勿論肩の上の銀も。
『銀、機嫌がいいな』
「キュ！」
『ミホークと会うのはマジで久しぶりだもんな』
「キュイ！」
嬉しさを全力で表す銀にアハハと笑い、歩みを進めること三十分。
森の木々の間に城が見えた。そんなに大きくない、城というより豪邸って感じだな。
『情報ではもう来てるって言ってたけど……』
「俺が前を行こう」
『いや、ミホークですし。いいですって』
「護衛だと何度言わせる」
因みに、今は二人なのでいつも通りの会話だ。
ルッチさんの言っていることはごもっともなんですが、俺からするとミホークは師匠であり年の離れた友人みたいなもんでもあり……複雑。というかルッチさんは海賊と俺が仲良くしているのをあんまりよく思っていない。それがたとえ七武海だったとしてもだ。
というか七武海だからムカついている節もある。なんたって「政府に認められた」海賊だからな。
結局、城の扉の前に着くころにはルッチさんに睨まれてすごすごとルッチさんの後ろからついてくる構図が完成した。もうこの人怖い。
はぁ、とここ二日で何度目かの項垂れポーズを取っていれば、突然の鋭い殺気。
俺よりも先に気づいたのはルッチさんで、俺の首根っこを片手で引っ掴むと横へと飛んだ。
「ほう、護衛がいるとは聞いていたがいい反応だな」
「……なんの真似だ」
『いや、俺の状況に誰かツッコんでほしい』
地面にべろんと垂れているようなポーズなので、俺様ったら。
流石にミホークの手前、地面にぽいっとされることはなく、乱暴ではあるが立ち上がらせてくれたルッチさん。
あ、言い忘れてた。お気づきであろうけど、俺らがさっきまでいた場所に黒刀振り下ろしてきた人は鷹の目のミホークさんです。流石師匠、容赦がねえ。
「久しいな、A」
『ミホークも見たところお元気そうで』
「銀も元気そうだな」
「キュイ！」
右前足を上げて返事した銀。かなりご機嫌である。
銀はミホーク大好きっ子だからなあ。
「立ち話もなんだ」
ガチャリとドアを開けたミホークに、「そうだな」と返して中へ進んだ。
七百七十話目 「師匠まで乗っかるじゃん……」→←七百六十八話目 「もうすぐ到着です」
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レン - 最後から6行目わざとなのか？ (2019年7月17日 18時) (
レス) id: dc4a31061c (このIDを非表示/違反報告)
佐原雛美 - いつも、楽しみにしてます！！突然で申し訳ないのですが、Twitterってやられてますか？ (2019年1月4日 1時) (レス) id: 0d00d7f289 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - とっても面白いです!!これからも更新頑張って下さい！待ってます。 (2019年1月1日 9時) (レス) id: 1b98bfe505 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 作戦隊長さんの優しさに甘えまたコメントを送らせていただきます！ 色気たっぷりのクロコダイルさんがめちゃくちゃ楽しそうにいじってくるのも、すっかり忘れられて不機嫌になってるルッチさんもすごく好きすぎてにやけます。これからもずっと応援してます！！ (2018年12月8日 15時) (レス) id: d52fef5ccc (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2018年12月5日 15時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
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