七百四話目 「うるせえシャチ！」 ページ49
温い……ふわふわと微睡みにとらわれてハッキリしない。
ベッドで眠ったというのは分かるけど。うーん、考えたくない。
誰かが頭を撫でている。ああ、温いのは誰かが近くにいるからか。
「おい、起きねえのか？」
『……ん』
「ほら、起きろ」
『やだ……』
「ククッ、後で後悔するなよ」
後悔？そんなのどうでもいいから眠いっす。せっかくぬくぬくしてんのに起きるとか勿体ない………後悔？
ゆるりと瞼を開ければ少し上にローの顔が見えた。あ、そういえば一緒に寝てたんだわ。うっかりうっかり。ってことは頭撫でてたのはこいつか。
『おはよ』
「あァ、おはよう。昼前だがな」
「おはよー、A」
「おはよう」
「おはよーさん」
あれ、返事が三つ多いぞ。声がした方に恐る恐る顔を向ければ、案の定の三人衆。
ベポはニコニコ、ペンギンは微笑ましげに見ているのはまだいい。おいシャチ、にやにやすんな。っていうか……アレ？
『い、いつから』
「しばらく前だよー。A、今度は一緒に寝ようね！」
「船長が寝てくれて助かった」
「おいペンギン、なんだその言い方は」
「事実じゃないですか」
「A―、お前って意外と甘えん坊なのか？」
だからニヤニヤすんじゃねえよシャチこの野郎。つーことはあれか、俺の寝ぼけはローだけじゃなくこの三人衆にも見られてたってことか！？ローだけでも恥ずかしいと思っていたのに！！？
足の指で掛け布団をつかみ、そのまま自分の手にパス。で、頭の上まで思いっきり引き上げた。んで、ようやっと叫ぶ。
『うわあああああああああああああ！！もうお婿に行けないぃぃぃぃいいい！！！』
「寝ぼけるとああなるんだな、可愛かったぞ」
『うるせえシャチ！ぶっ殺すぞ！！』
「理不尽！？」
三人衆が出て行ってようやく顔を出した。まあ、ローは相変わらずニヤニヤしてるんですけどね腹立つ。俺が睨んでいれば頭を撫でられた。
『撫でんな』
「お前、これ好きだろ？」
『好きじゃねえよ』
「嘘つけ」
顔に書いてあるぞと言われてしまう始末。なんだよ誰が真実かいたんだよ。俺の顔はホワイトボードじゃありません、落書き禁止！！
というか、なんでこうなったのか詳しく聞いていない。
『なんで一緒に寝てんだよ。セクハラか』
「俺の部屋で寝せると決まったからだ」
『決定とは聞いてねえぞ』
「お前に言ってねえからな」
『……』
「安心しろ、昨夜は何もしてねえ」
『……今夜は？』
あらお兄さんいい笑顔ですこといっぺん死ね。
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作戦隊長(プロフ) - うみうしさん» 一年越しに気づきました。そして見事に掲載し忘れてますね………どうしましょ(´・ω・｀) (2018年11月11日 14時) (
レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
うみうし(プロフ) - 六百八十四話「え？」 (2018年11月10日 17時) (レス) id: 314bb7876c (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - まとめてコメント返し失礼致しますm(*_ _)mありがとうございます、バイトでひぃひぃ言ってるので厳しいところもありますが、できるだけ返信していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします！ (2017年9月11日 20時) (レス) id: 11460b30b2 (このIDを非表示/違反報告)
なな - あ、もちろん作戦隊長さんの作品大好きです！更新頑張ってください！ (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 作戦隊長さん、前みたいに顔文字とかを入れたらもっと面白くなるんじゃないかと思ったのですが…どうでしょうか？？( ´・ω・` ) 時間がなかったりしたらすみません (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
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