六百五十九話目 「期間限定派遣メンバー」 ページ4
何が痛いって頭皮が痛い。毛根からの激痛である。
どうせ犯人はルッチさんだ。聞くまでもない、なんてことをするんだ！！
『いたたた！禿げる、禿げるぅぅぅぅううう！！』
「………」
『しかも無言ですか！？あたた、マジで痛い！！』
〈え、ホントに大丈夫！？〉
『いたっ、ちょ、一旦、切る！！』
ガチャンと通話を一方的に終わらせて、振り向きざまに指銃を繰り出してみた。
勿論手首をキャッチされて防がれたけど、髪の毛への力は弱まった。いや、髪の毛握られたままではあるんだけどさ。
『何するんですか！？』
「………別に」
『別にじゃないですよ！！さっき通話中だったでしょ！！』
「俺には関係ない」
『俺には関係あるんです！またクザンのおバカがしょげたりして仕事サボったらどうするんですか！！俺、永遠に本部に戻れないですよ！！』
「………戻るのか？」
『え？』
珍しく心底意外だとでも言うような顔で聞かれたものだからこっちもハテナマークを返してしまった。俺は当然のことながら期間限定の派遣という事でCP9メンバーに入っていると思っていたが、目の前の彼はそうではないらしい。
「そうか、てっきりずっと居るもんだと思ってたが」
『いや、たぶん違うと思います』
「………清々するな」
『それはこっちの台詞ですよ。ルッチさんと絡まなくていいと思うとホントに嬉しいです』
「本気で言ってんのか？」
『ええ、そりゃあもう』
ニヤつきながら聞いてくるのでニヤつきながら返してやった。先ほど引っ張られて痛かった髪の毛を、今度は優しく撫でられる。勘違いしないでいただきたい、俺はルッチさんが嫌いだし、ルッチさんも俺の事が嫌いだろう。の割にはしょっちゅう一緒にいるなあって最近よくツッコまれます。そこは言わないお約束。
『ルッチさん』
「どうした」
『俺、この後手紙書かなきゃなんですけど』
「そうか、気にするな。ああ、ここから動いたら殴る」
『ええ……』
「文句を言うな」
いや、文句言いますよそれどんな暴君だよとか、ベッドの上でどうやって手紙を書けというんだとか、つーか手紙を人前で書くのはあんまり好きじゃないわとか色々言いたいが、ルッチ大魔王様にそういう常識的なことは基本通用しないので諦める。
『手紙は諦めます』
「それは賢明だな」
『でも途端にする事なくなりました……あ、クザンに電話かけ直しても？』
「………」
『いたたた！！無言で髪の毛を引っ張らないでください！』
六百六十話目 「そんな一般論は無い」→←六百五十八話目 「お電話中ですよ」
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作戦隊長(プロフ) - うみうしさん» 一年越しに気づきました。そして見事に掲載し忘れてますね………どうしましょ(´・ω・｀) (2018年11月11日 14時) (
レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
うみうし(プロフ) - 六百八十四話「え？」 (2018年11月10日 17時) (レス) id: 314bb7876c (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - まとめてコメント返し失礼致しますm(*_ _)mありがとうございます、バイトでひぃひぃ言ってるので厳しいところもありますが、できるだけ返信していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします！ (2017年9月11日 20時) (レス) id: 11460b30b2 (このIDを非表示/違反報告)
なな - あ、もちろん作戦隊長さんの作品大好きです！更新頑張ってください！ (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 作戦隊長さん、前みたいに顔文字とかを入れたらもっと面白くなるんじゃないかと思ったのですが…どうでしょうか？？( ´・ω・` ) 時間がなかったりしたらすみません (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
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