六百八十一話目 「不本意な登場」 ページ26
ホントにどうやって乗り込もうか考えていれば、何やら二つの勢力が言い争いを始めた。
きっとアレだろう、ヤンキーの映画とかでやる「覚悟はできてんだろうなアアン！？」「てっぺん取るのは俺たちなんだよ！」とかそんな感じのアレだ。てっぺんとか知らんよどこ高校のてっぺんだよ小栗○かよ。クロー○かよ。あ、それクロー○ZEROのほうか。
『うわー、行きたくない』
「……さっさと行け」
『えっ……ええええええええ』
淵から見下ろしていた俺の背中をルッチさんが蹴ったもんだからさあ大変。
落下し始めた以上、もう行くっきゃない。いつかはいかなきゃ仕事終わらないし。
月歩で距離を稼ぎ、両軍のちょうどど真ん中に着地。
「なっ！？」
「誰だお前は！！？」
『はぁ……不本意ながら政府の者です。非常に申し訳ないのですが……』
ぐるりと見渡すとまあ壮観だね。全部敵じゃん。
でもまあ、チーム俺とチームAとチームBだから三つ巴の戦いか。問題があるとすればチーム俺の人数少ないんですけどどうにかなりませんか？…………なりませんか。知ってた。
仕方ない、ご用件をお伝えして仕事して帰ろ。
『全員ここで死んでもらいます』
「CP9だァ！？」
「政府の犬が調子に乗りやがって」
「自分の仲間以外は全員敵だ！！かかれぇぇぇ！！！」
両軍が走り出す。全部一人でやれって言われていたからフル装備の俺に死角はないが……序盤は銃つかっとこ、楽だし。今回のルッチさんの無茶ぶりに置いて不幸中の幸いは武器の使用を禁止されなかったことである。助かった。
『よっと』
「ぐはっ！」
両手に銃を持って戦う。銃は便利だぞ、相手の近接攻撃は防げるわ、遠くの敵は撃ち抜けるわ、蹴りはできるわ……蹴りはいつでもできるね。
雑魚にはいいんだけど……というか入り乱れての乱闘だからめんどくせえな。向かってくるかと思ったら隣のやつに向かっての攻撃だったりするし。
そんなこと思っていたら発砲音。俺の周りの敵が痛みに声を上げる。もちろん能力は発動しているので俺には当たりません。
『あっぶねーー。覇気使いがいなくてよかったぜ』
「あいつ……ロギア系の能力者か！？」
「海楼石の武器を混ぜろ！！油断を誘え！！」
『チッ、なんでそんな豪勢なモン持ってんだよ』
好景気だなコンチキショウとぼやきながら銃をホルスターに仕舞い、蒼龍を抜いた。
向かってくる敵を容赦なく叩き斬る。血しぶきが頬を濡らした。
まだだ……まだ大丈夫。俺はまだまともだ。
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作戦隊長(プロフ) - うみうしさん» 一年越しに気づきました。そして見事に掲載し忘れてますね………どうしましょ(´・ω・｀) (2018年11月11日 14時) (
レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
うみうし(プロフ) - 六百八十四話「え？」 (2018年11月10日 17時) (レス) id: 314bb7876c (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - まとめてコメント返し失礼致しますm(*_ _)mありがとうございます、バイトでひぃひぃ言ってるので厳しいところもありますが、できるだけ返信していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします！ (2017年9月11日 20時) (レス) id: 11460b30b2 (このIDを非表示/違反報告)
なな - あ、もちろん作戦隊長さんの作品大好きです！更新頑張ってください！ (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 作戦隊長さん、前みたいに顔文字とかを入れたらもっと面白くなるんじゃないかと思ったのですが…どうでしょうか？？( ´・ω・` ) 時間がなかったりしたらすみません (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
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