六百九十話目 「ルームサービスかと思いきや」 ページ34
『がぁッ！……いってー』
「はぁ……大丈夫かよい」
『おぅ、あと三日あるし』
「普通の人間はあと三日しかないと言うがねい」
近くの島に降り立った俺たちはホテルに滞在中。
俺が痛みで気絶するように寝てる間に、マルコはモビーに連絡を入れたらしい。
船医に聞いてみたところ、流石は白ひげ海賊団、船医もウイルスの事は知っていた。博識であるな。そこは置いといてだ。
やはり珍しいウイルスらしく、ワクチンを所持していないという。作ることも可能らしいが、少なくとも一週間かかるそうで。
『一週間は無理だな、確実なる死亡だわ。うけるー』
「笑ってる場合かよい」
でも笑ってないとやってられない。因みに、マルコに退出してもらってクザンにはさっき連絡した。めっちゃ怒られた。しかし釘は刺しました、三日の間に復活と連絡が来なかったら上に報告OKと。渋々承諾してくれた。相当な戦いがあったけど。
「海軍が手伝えるなら早いだろうに……」
『上に知られたらCP9に迷惑が掛かる。俺がバカやったことは自分でどうにかしねえと』
「俺はどうなるのかねい」
『マルコも見捨てていいぞ。こんなバカは』
「ああ、バカだよい。それもとっておきだ」
頭を撫でるマルコ。しかしいきなり頭蓋骨をガッて掴んでそのままギリギリと握ってくる。ありえない腕力です。
『いたたたたたたたた！今死ぬ！三日と言わず今死ぬぅぅぅぅう！！』
「……死なせてたまるかよい！見捨てていいなんて冗談でも言うんじゃねえ！！」
珍しいマルコの怒鳴り声に目を見開いた。言った本人もしまったというような顔をしていたから言うつもりはなかったのだろう。少なくとも、こんな全力では。
ああくそ、やっぱサイテーだな俺は。
「……驚かせちまったねい」
『いや、今のは俺が悪い』
「俺はお前を生かしたいんだよい。見捨てるなんて縁起でもねえ」
『すまん』
小さく謝罪を述べた時、部屋のドアがバーンと開いた。
あれ、ルームサービスなんて頼んじゃいませんが？
二人して音のした方を見ると、なんだあのでっかいクマは。しかも白いぞ。
「……アレ、どなた？」
『いや、えっと……』
「こっちの台詞だよい……」
二人と一匹して沈黙する。というかこのクマ喋ってね？でもなんかこの感じでツッコミは入れにくいし……うーん、と考えていればクマがフルフルと震えだした。
「へっ……部屋間違えたああああああああ！！」
六百九十一話目 「クマのキャプテン」→←六百八十九話目 「バカに選択肢などない」
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作戦隊長(プロフ) - うみうしさん» 一年越しに気づきました。そして見事に掲載し忘れてますね………どうしましょ(´・ω・｀) (2018年11月11日 14時) (
レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
うみうし(プロフ) - 六百八十四話「え？」 (2018年11月10日 17時) (レス) id: 314bb7876c (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - まとめてコメント返し失礼致しますm(*_ _)mありがとうございます、バイトでひぃひぃ言ってるので厳しいところもありますが、できるだけ返信していきたいと思います。今後ともよろしくお願いします！ (2017年9月11日 20時) (レス) id: 11460b30b2 (このIDを非表示/違反報告)
なな - あ、もちろん作戦隊長さんの作品大好きです！更新頑張ってください！ (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 作戦隊長さん、前みたいに顔文字とかを入れたらもっと面白くなるんじゃないかと思ったのですが…どうでしょうか？？( ´・ω・` ) 時間がなかったりしたらすみません (2017年8月25日 12時) (レス) id: c3374e0373 (このIDを非表示/違反報告)
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