五百六十五話目 「心の準備はいいか！？」 ページ6
すっげー卑怯な脅しを使ったが、致し方ないよ。
効果はあったようで、盛大な舌打ちの後に俺を解放してくれた。
右手が未だにジンジンする。どんだけ力強いんだっての。
そういえば、俺はルッチさんに一つだけいう事があったと口を開いた。
『……解熱剤』
「あ？」
『飲ませてくれてありがとうございました。あと、ネックレスも』
「……朝飯はいらん」
ルッチさんの言葉にぺこりと頭を下げると部屋から出た。
いう事は言った。人間、お礼は大事である。
はーい、それから二週間だよ！！
唐突なことを今から発表するよ！！心の準備はいいかい！？まだ？まあ待ちませんけどね！
『どうやら俺様、嫌がらせを受けているよ！！！』
洗濯をしに行ったら洗剤がない。干していた洗濯物が全く乾かない(おそらく水をぶっかけられている)。わざとお皿を違う枚数渡される。トイレに入っていたら上からにわか雨。
最後のに至っては坂本君を呼ぶしかない。ビニール傘が必要だろう。
他にも捨てたはずのごみが舞い戻る、仕事用の靴を隠される、愛用でお気に入りの箒インザごみ箱☆などなど。
『まあ、慣れてるからいいんだけどね。精神的ダメージは』
きっついのは体力だ。隠されたらそら宝探しレベルで探し回るし、見つけたのがごみ箱の中とか疲れが三倍になる。洗剤隠されたりなどの仕事にダイレクトの嫌がらせは心の底からやめて頂きたい所存だが、犯人の心あたりはありすぎてもうなんか逆に拍子抜け。
『あー……』
「どうしたの？」
『今度はお気に入りのブラシがないのですよ』
「ハァ……何回目かしら」
この事を知っているのはカリファのみである。
何も言っていないのに勝手に察して犯人までいい当てたカリファはやっぱりすごいと思う。
お茶でもしましょうか、と元気づけるように笑顔を向けてくれたカリファはマジ天使。
「もう二週間くらいね」
『疲れましたー、もうなんにもしたくねえよー』
「私が止めてもいいけど、100％逆効果になるだろうし……」
犯人はCP９のメンバーではない。
ここ司法の塔で働く給仕たち(女子)だ。
最初の内はCP９のメンバーにまた追い出されたり殺されたりしないかと興味で見ていたらしい(カリファの見解)が、俺が妙に仲良くなってしまった事により、「なによあの子調子にのっちゃって」「あの子に出来るなら専属給仕って私でもできるんじゃないの？」「早くやめて私にならないかしら」とまあ、こんな風潮らしく。
声を大にして言いたい、知るかボケ。
五百六十六話目 「気にしない気にしない」→←五百六十四話目 「誘導尋問卑怯なり」
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コリー - おい作者ぁぁ………………………… なんでこんなに面白いんですか！！！むちゃくそに面白いじゃないですか！呼び捨てにしてすみません作者様！！ 宿題進みませんよ、まったく…書いてくださってありがとうございます！生きがいです！！(・▽・)♭ (2020年5月16日 19時) (
レス) id: 40d23dab50 (このIDを非表示/違反報告)
化け狸 - 十四章目……もう入るんスか早いっスねぇ( ・∇・) (2017年1月12日 19時) (レス) id: 9e16e8366e (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - もう容量MAXだと!?早いな〜 (2017年1月12日 19時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - クレアさん» さぁ〜どうでしょうｗお楽しみにです♪ (2017年1月11日 21時) (レス) id: 30b6b72099 (このIDを非表示/違反報告)
クレア - シリアス入っちゃう？( ・ w ・ ) (2017年1月11日 6時) (レス) id: 582b981685 (このIDを非表示/違反報告)
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