六百話目 「愛情表現だ」 ページ42
ハットリちゃんは島にお留守番させ、ルッチさんを背に乗っけて地面を蹴った。
茶色い帆を掲げたガレオン船を目指してぐんぐん飛ぶ。
船が目前に迫った時、きらりと進行方向で何か光った。
慌てて急停止。ルッチさんを落とすかと思ったがそんなことは無かった。
「……どうした」
『ルッチさん、こっから先は月歩でいけますか？』
「あァ、問題ないが」
『お願いします』
ルッチさんが背中から降りて宙に浮いた瞬間に、腕だけを不死鳥にした半獣型に変わる。
飛んできた「なにか」を覇気を纏わせた左足で蹴り落とした。水しぶきを上げる海面を一瞥して、犯人のいるであろう甲板を睨む。
『おそらく……とんでもないバカがいますから』
「フッフッフッ、バカってのはねえんじゃねえか？」
背後から声と殺気。
振り返れば長い足が目前に迫っており、慌てて両羽でガード。
誰かなんて見なくったって分かる。こんな予感は残念ながらしていましたし。
『ドフラミンゴ、邪魔すんな！』
「なァに、たまたま乗ってただけだぜ？たまたま」
なーにが「たまたま」だピンク鳥と暴言を吐けば、斬撃がドフラミンゴに向かって飛ばされた。お互いバッと距離をとり躱す。犯人は何を隠そうルッチさん。目が超絶怖い。
あれ、もしかしなくてもさっきの攻撃は俺まで狙われてたんじゃねえの？それはあんまりです。
「七武海であろうと邪魔立てするならば排除する」
「そっちこそ、俺のビジネスの邪魔するってんなら」
ニタァと笑ったドフラミンゴの指から弾のようなモノが飛ぶ。慌てて再び蹴っ飛ばしながら、背後のルッチさんに叫ぶ。
『ルッチさん！私はきっと殺されはしないのでさっさと船沈めてきてください！！』
「命令するな」
『沈めてきてくださいお願いします！！』
「……俺が帰れなくなるから死ぬんじゃないぞ」
変な応援を残して船へと向かうルッチさん。
案の定というかなんというか、目の前のバカ鳥に追いかける気配はない。
こいつの相手なんて冬場のお風呂掃除より嫌だが、真下が海で空中戦はさせられない。この馬鹿は能力的に落ちねえだろうし。
「さあて、遊ぼうぜハニー」
『俺は仕事中なんだけど』
「俺だって仕事中だった」
『嫌がらせに来ただけのくせによく言うよ』
「フッフッフッフッ、嫌がらせじゃねえさ」
糸を足に纏った蹴りが襲ってくる。少し体を動かし、胴体への直撃は避けた。
蹴りが蒼い炎を切り裂き過ぎ去った風圧で髪の毛が後ろに靡く。
「愛情表現だ」
『お断りだボケ』
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コリー - おい作者ぁぁ………………………… なんでこんなに面白いんですか！！！むちゃくそに面白いじゃないですか！呼び捨てにしてすみません作者様！！ 宿題進みませんよ、まったく…書いてくださってありがとうございます！生きがいです！！(・▽・)♭ (2020年5月16日 19時) (
レス) id: 40d23dab50 (このIDを非表示/違反報告)
化け狸 - 十四章目……もう入るんスか早いっスねぇ( ・∇・) (2017年1月12日 19時) (レス) id: 9e16e8366e (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - もう容量MAXだと!?早いな〜 (2017年1月12日 19時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - クレアさん» さぁ〜どうでしょうｗお楽しみにです♪ (2017年1月11日 21時) (レス) id: 30b6b72099 (このIDを非表示/違反報告)
クレア - シリアス入っちゃう？( ・ w ・ ) (2017年1月11日 6時) (レス) id: 582b981685 (このIDを非表示/違反報告)
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