五百八十八話目 「部屋の場所」 ページ29
「長官はなあ、お前との接し方で困ってんだとよ」
ニヤニヤしながらジャブラが口を開いた。
長官はまさか言われるとは思ってなかったのか、目を左右に泳がせていてせわしない。
見てるこっちは面白いのだけど。そんな中、大きく息を吸い込んで漸く喋り出した長官。
「だってよ……お前は海軍大将なんだろ？」
『まあ、大変不本意で強制的ですけどそうなりますねえ』
「そんな奴が自分の部下って言われても……なぁ」
どう扱っていいのかわかりゃしねえとぼやく長官。
確かにそうであろうけども。というか俺に言われても大分困ってしまう。
うーんと暫く考えて、探りながら俺なりの意見を述べる。
『俺はここのメンバーですし、長官はここの長官です。今は海軍大将って肩書ではないんですから、給仕の時と同じでいいんじゃないですか？というか年齢も上だから普通に上から目線でいいんですよ』
「そ……そうか」
『というかそうしてください。俺が気持ち悪いんで』
はっきりと言うと「気持ち悪いはひでぇだろ」と言いつつもいつもの調子に戻った長官。
ホッと安心して息を吐けば、ブルーノが思い出したように声を上げた。
「ということは俺たちは……海軍大将を給仕として雇ってたのか」
「……そうなるわね」
「あ、おっそろしいことをぉ〜していたぁ〜なぁ、よよい！」
「そうじゃった！A、ワシと一緒にお主に嫌がらせしていた奴らをボッコボコにしに行くぞ！！」
『ちょっと待て！誰がこの馬鹿に教えた！！』
全員が「ん」とフクロウを指す。
当の本人はちゃぱーと笑ってるし……ああもう、なんで俺の周りには口がヘリウムレベルで軽い奴ばっかなんだ。
「うし、じゃあAも明日から任務に加わるが……取りあえず一発目はカリファと一緒だからな。女同士の方が質問もしやすいだろう」
『ホントか長官！！ありがとう！！』
「ふふ、お仕事が楽しみなのは久しぶりね」
「Aについての質問はめんどくせえから本人に聞け。A、お前の部屋の場所変わったからな。ルッチに聞け」
おおっと部屋が変わるのは別段どうだっていいが聞き捨てならない言葉が聞こえたぞ幻聴か！？俺は右手を挙手してルッチさんに聞いてみる。
『はい！すごく嫌な予感がするのですが俺の部屋はどこですか！！？』
「俺の部屋の隣だ」
『長官！部屋替えを所望します！！』
「はい！ワシもそれが良いと思います！！」
「もう荷物動かしちまったから却下」
ああ、もう本部に帰ろうかな。
五百八十九話目 「え、ちょ！おま！！！」→←五百八十七話目 「幻覚が見えたら病院へ」
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コリー - おい作者ぁぁ………………………… なんでこんなに面白いんですか！！！むちゃくそに面白いじゃないですか！呼び捨てにしてすみません作者様！！ 宿題進みませんよ、まったく…書いてくださってありがとうございます！生きがいです！！(・▽・)♭ (2020年5月16日 19時) (
レス) id: 40d23dab50 (このIDを非表示/違反報告)
化け狸 - 十四章目……もう入るんスか早いっスねぇ( ・∇・) (2017年1月12日 19時) (レス) id: 9e16e8366e (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - もう容量MAXだと!?早いな〜 (2017年1月12日 19時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - クレアさん» さぁ〜どうでしょうｗお楽しみにです♪ (2017年1月11日 21時) (レス) id: 30b6b72099 (このIDを非表示/違反報告)
クレア - シリアス入っちゃう？( ・ w ・ ) (2017年1月11日 6時) (レス) id: 582b981685 (このIDを非表示/違反報告)
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