五百七十六話目 「エアーなガンを舐めてはいけない」 ページ17
最近、エアガンって怖いなーって思うんです。
意外と痛い。なんでそんなことを言うかって？狙撃されるからですよ。
『男子中学生の嫌がらせかよ』
銀がルッチさんの肩に乗っかってた日の翌日からエアガンの弾がどっかから飛んでくる。
威力が結構ある。一回、銀の背中に当たって青あざができた。なのでもう三日ほど銀を外に出せていない。お部屋待機だ。もしくはオフのとき限定でジャブラに預ける。
『あたっ』
腕に当たったが、流石の俺でも痛い。しかも銀が当たった時のエアガンより威力あがってねえか？
ホントにこんなのが銀に当たったら致命傷になるぞいい加減にしろ。
本日は部屋でお留守番だから心配ないけど。
『まあ、言うて給仕のへっぽこ女子が撃ってるからね。腕とか胴体とかしか当たらないんだけどね』
狙撃されてる時に立ち止まったりなどバカなことはしない。
というか撃ってるやつがどこから撃ってるとか分かってるから、わざと撃ちにくいところを選んで歩いている。ざまあ。
『さーて、洗濯物を干すかね』
相変わらず飛んでくる弾を稀に当たりつつ、ほとんどは避けつつ作業を続ける。
全部避けたらもはやただの給仕じゃない。でも全部当たるのは癪なので偶然を装って避ける。六発に一発くらいはあたってやろう。あいた、今のは痛かったぞ。
『ったく迷惑極まりねえよ…………ん、この羽音は』
「クルッポー！」
『おおやっぱり！！今日ルッチさんはオフだけど………一緒にいないってことは』
「ポッ！」
『一人で気ままにお散歩か。あー、あとさ』
洗濯物カゴにとまって首を傾げるハットリちゃん。
凄く可愛いしぐさだ。飼い主は誰ですか。貰い受けたいのですが……言った瞬間に風穴があくな。やめとこ。
『俺の背後の植え込みと俺の対角線上から出ちゃだめだぜ？』
「ポ？」
『そうしたら怪我はしないから』
狙撃してくるアンポンタンは植え込みの陰……なのだが意味を分かっていないハットリちゃん。
「何を言ってるんだこのバカは……やれやれ」とでも言うように両羽でジェスチャーを決めていらっしゃる。
で、俺が言いたいことを把握してくれなかったハットリちゃんは俺の右肩に乗る。
『わー！ダメだってば！！』
「ポッポー！」
『いたっ！耳をつっつくな！いててて！！』
エアガンよりも質が悪い。普通に痛い。
その時、パンっと乾いた音がした。羽を広げたハットリちゃんが痛々しい声を上げる。重力に従って落下するその体を慌てて両手で受け止めた。
五百七十七話目 「女三人」→←五百七十五話目 「両肩に白いモフモフ」
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コリー - おい作者ぁぁ………………………… なんでこんなに面白いんですか！！！むちゃくそに面白いじゃないですか！呼び捨てにしてすみません作者様！！ 宿題進みませんよ、まったく…書いてくださってありがとうございます！生きがいです！！(・▽・)♭ (2020年5月16日 19時) (
レス) id: 40d23dab50 (このIDを非表示/違反報告)
化け狸 - 十四章目……もう入るんスか早いっスねぇ( ・∇・) (2017年1月12日 19時) (レス) id: 9e16e8366e (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - もう容量MAXだと!?早いな〜 (2017年1月12日 19時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - クレアさん» さぁ〜どうでしょうｗお楽しみにです♪ (2017年1月11日 21時) (レス) id: 30b6b72099 (このIDを非表示/違反報告)
クレア - シリアス入っちゃう？( ・ w ・ ) (2017年1月11日 6時) (レス) id: 582b981685 (このIDを非表示/違反報告)
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