SⅥN、海賊の世界に飛んだ一般ピーポーは最強と言う肩書を持ってしまいました。 (ページ49)

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五百五十九話目　「あの時の真実」ページ49

ガチャリとドアノブがまわる音がして、そちらの方を見た。
顔より先にドアから出てきたピンク色で全てを察して眉間に皺が寄る。

『げ……』
「フッフッフッ……マイハニー、会えて嬉しいぜ」
『ハニーじゃねえし、俺は微塵も嬉しくもねえ』
「つれねえなぁ」

ニヤニヤしながら俺の正面に座ったドフラミンゴ。
クザンは面白くなさそうにしている。

「あらら、予定より早いじゃないの」
「そりゃあ、Aに早く会いたかったからなあ」

年甲斐もなく頑張ったんだぜと自慢してくるバカに、俺は言いたいことが山ほどある。
山ほどあるから俺の両足反抗期にならないでお願いします。
でも結局こうなるんですよ。はいー、ドフラミンゴの脚のあいだー。

『分かってると思うが背中には絶対触るなよ！絶対だかんな！！』
「そうか……おっと手がすべった」
『ほんぎゃあああああ！！』

ちょんと触られ悲鳴というか雄叫びというか、よく分からない声を上げる。
愉快そうに笑うドフラミンゴは一回ブッ飛ばしておきたい。非常にそうしたい。
涙目になりながらも、クザンに顔を向ける。

『で、なんで呼んだんだよ』
「一つは安否確認かな。普通に心配してたのよ？」
『それについては問題ねえ。治したら不審がられるから放置してるだけだ』
「期間限定の弱点ってとこかァ？フッフッ、いいじゃねえか」
『よかないわ。次触ったら海に叩き落とすからな』

手をわきわきさせている背後の馬鹿に一睨み。
一応ニヤニヤしながら止まってくれた。油断は禁物ってことは重々承知です。

「で、まあ二つ目は……どーせAちゃんが聞きたがってるかなーって」
『それに関しては感謝だよ。ってことでドフラミンゴ』
「ん？」
『どういうことだコラ』

革命一派のアジトなう。ルッチさんを探して一時間が経過してます。
マジでどこだよ！！どこの部屋開けても牢屋っぽいとこは見つからない。
はぁ……とため息をつけば背後に気配。また敵かよ……と振り返れば見知った姿があった。

『ドフラミンゴ！？』
「やっぱりAだったか。こんなところで何してやがる」
『それはこっちの台詞だ。ここ革命一派のアジトだろーが』
「騙ってるだけだ。実際は俺たちの商売相手だぜ」
『じゃあお前はビジネスでここにいるのか。大変だな』
「今回は様子見だがな」
『様子見ィ？』

訳が分からない俺に、ドフラミンゴはニタァと笑った。
あ、これ絶対碌な事ないパターンですやん。