四百七十四話目 貴「風雲たけし城という名のクローゼット」 ページ7
絶賛ガタブルである。
箪笥に入って・・・と言いたいところだがクローゼットに入ってである。
因みに俺を追跡する青鬼ならぬ真っ黒なスーツ着た鬼みたいな奴はこの部屋の前の廊下。
頼むからこの部屋に入らないでください、お願い三百円あげるから。
そんな願いが通じたのか、ｶﾞﾁｬｯとドアノブをひねる音が聞こえても部屋に誰か入ってきた風ではない。ここじゃないとこに入ってくれたようだ。やれやれ。
だが油断は禁物。同じフロアに居る限りいつ侵入されてもおかしくないのだ。
貴「あー、テンテンテンテン♪っていうアイツのテーマが流れてきそうだ」
ブルーベリー色したアイツのテーマを思い出して苦笑い。
最初の頃はどんだけビビりまくったか分かったもんじゃない。
椅子に引っかかって捕まった時はキーボードぶっ叩いたな。
兎にも角にも捕まったらオワタ式。息をひそめてガタガタマナーモードと化すしか俺に残された道は無いわけであって。
貴「・・・げ」
先ほど入った部屋を調べ終わったのか、ドアノブの音がして気配が廊下に。
気配と言っても靴が足音を立てているだけである。
つーか俺からすればわざと鳴らしているようにも聞こえるんだが気のせいか？
相当な策士なのか！？とさらにガタブルなった所で廊下から声が。
ｶｸ「お〜い、レンは見つかったか？」
どうやらカクのようだ。
なんで来たのかは意味不明だが。
？「いや・・・この階に居るのは確かな筈だが」
ｶｸ「レンは逃げ足が速いからのう。剃でも使わんと追いつかんわい」
？「そこまではねェだろ」
ｶｸ「少なくともわしは逃げられたぞ」
？「お前・・・遊んだな？」
ｶｸ「まぁ長官もおったし」
？「で、何を言いに来たんだ？」
ｶｸ「そうじゃった。ジャブラがいい加減可哀想だから止めてやれと」
？「なぜ俺が野良犬の言う事を聞かなければならない」
ｶｸ「これ以上レンをいじめたらカリファが般若みたいに怒るぞ？」
？「・・・・・ﾁｯ」
ｶｸ「あぁ、そういえばお主は夕飯まだじゃったな」
？「・・・・・着替えてから行く」
ｶｸ「まっとるぞ」
ってな感じで一つ足音が遠ざかって行った。ここで思った事一つ。
カク、アンタのこと初めていい男だって思ったよ切実に！！
マジで今回の逃走成功はカクのおかげだからな〜明日お礼を言わなければ。
ってなことでさっさとクローゼットから出て明日の準備を・・・
ｶﾞﾁｬ
？「・・・あぁ、ここに居たのか」
俺に明日は来るのかな〜(涙)
四百七十五話目 貴「土下座は全てに通づる」→←四百七十三話目 貴「女性の味方」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
淋 - この時をどれ程待ちわびたことか・・(嬉泣ありがとうございます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2016年11月29日 18時) (
レス) id: 251a646782 (このIDを非表示/違反報告)
桜音羽(おとは)(プロフ) - 更新お疲れ様です！ 結果良いほうだといいですね！ 私も就職内定もらえましたし、大丈夫ですよ！ (2016年11月20日 21時) (レス) id: ff11fad73c (このIDを非表示/違反報告)
狐笛(プロフ) - 更新待ってましたー！！作戦隊長の作品全部好きです！これからも応援してます (2016年11月20日 19時) (レス) id: 5065c368d2 (このIDを非表示/違反報告)
5OG7(プロフ) - 受験お疲れ様です(ヽ´ω`)_旦 続き楽しみにしてます。自分のペースで頑張ってください(o尸ﾞ｀・ω・´)o尸ﾞ (2016年11月20日 19時) (レス) id: c5a0fce0fe (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 次の更新も楽しみだぁ〜♪ (2016年11月20日 10時) (レス) id: e31c017b80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
