五百八話目 「立ち話もなんですので」 ページ47
『うーさーぎーおーいし、かーのやーまーってか』
時刻は一時、太陽は真上。
えっさかほいさか洗濯物を取り込み中。
このワケわからん状況にもなれたなーとか思いつつ、洗濯かごにシーツを叩き込む。
ふいーっと一息つくと、コッチに向かってかけてくる足音。そっちを向けば、ちょうど曲がり角からカクが飛び出してきた。
そして全力疾走でこっちへ来る。なにソレ怖い。
「おーい、Aー！」
『はいはい、今度は何の用ですかね？俺もう疲れたんスけど』
「巻き込んでスマンのう」
『へ？』
カゴを持ってポカーンとする俺。
あははは、とにかく逃げるんじゃ！とかぬかすバカが目の前まで来た時、さっきカクが出てきた角から、なんかが飛び出してきた。
『え、何アレ？』
「政府が作った実験機械兵器じゃ。どのくらい強いのかテストしとったんじゃが。なにやら暴走した時用に爆弾が内蔵されてるらしくてのう」
『よーしちょっと待て、俺も走り出すから！！』
全力で追っかけてくる化け物……というかメカを前にして悠長に立ち話してる場合じゃないよね。
せめて走り話くらいはするよね。いや、死んじゃうから。
『で、爆弾がなんだって！？』
「それがの、ワシはまーったく悪くないんじゃが。背中についとる爆弾に、嵐脚が当たってしもうて」
『当たってしもうて？』
「本来、ボタンでしか起動せんハズの爆弾が誤作動で動き出しての！！残り五分となって、流石に室内じゃ不味いと思って連れてきたんじゃ！」
『いや、誤作動というより九割がたお前の嵐脚が悪いと思う……って連れてきたァ！？』
「Aならいい爆発スポットをしっとると思うての」
『しるわきゃねーだろ！！』
そんなデートスポットみたいに言われても困る。
因みにおおよその爆破までの時間はあと二分ほど。マジでバカじゃねーの。
確かに室内は不味いが、建物付近で爆発されても困る。またバカ長官の仕事が増えるし、もしかしなくてもただでさえ臨時の仕事で出掛けて行ったルッチさんが激おこになってしまうかもしれない。激おこで指銃とかされたら笑えない。
『とにかく、広場まで走るぞ！あと何分だ！？』
〈のこり、三十秒です〉
「だそうじゃぞ」
『うん、広場までは無理！！』
爆弾の機能であろうアナウンスが、残り時間をずっと刻んでくる。
二十秒切ったあたり、長官が書類を書くことは免れないかもしれない。
これはもしかしなくても、絶体絶命の危機だよ！！(ただし長官が)
五百九話目 「積極的に囮にしていく」→←五百七話目 「臨時の仕事」
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淋 - この時をどれ程待ちわびたことか・・(嬉泣ありがとうございます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2016年11月29日 18時) (
レス) id: 251a646782 (このIDを非表示/違反報告)
桜音羽(おとは)(プロフ) - 更新お疲れ様です！ 結果良いほうだといいですね！ 私も就職内定もらえましたし、大丈夫ですよ！ (2016年11月20日 21時) (レス) id: ff11fad73c (このIDを非表示/違反報告)
狐笛(プロフ) - 更新待ってましたー！！作戦隊長の作品全部好きです！これからも応援してます (2016年11月20日 19時) (レス) id: 5065c368d2 (このIDを非表示/違反報告)
5OG7(プロフ) - 受験お疲れ様です(ヽ´ω`)_旦 続き楽しみにしてます。自分のペースで頑張ってください(o尸ﾞ｀・ω・´)o尸ﾞ (2016年11月20日 19時) (レス) id: c5a0fce0fe (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 次の更新も楽しみだぁ〜♪ (2016年11月20日 10時) (レス) id: e31c017b80 (このIDを非表示/違反報告)
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