五百七話目 「臨時の仕事」 ページ46
さて……末恐ろしい部屋から逃げ出した所で長官室へ。
失礼しまーすと入れば、礼の面子が返事を返してくれた。
「ぎゃはは、ちゃあんと生きてたか！よかったなァ！」
『うっせージャブラ。鶏を故意に逃がしてやろうか』
「それは勘弁だ」
前も述べたように、第一回にわとり捕獲大会はなかなかにつらかった。
ジャブラのげんなりした顔を見れば一発でお察しが付くとは思われるが。
食器を下げながらそれぞれのコーヒーのリクエストを聞く。
カクだけがカフェオレで、他はブラックってことで、そそくさと淹れに行く。
「あっつあつで頼むぜー」
『長官あっつあつにしたらブン投げるじゃないっすか』
「ぬるいのは不味いんだ！！」
『はいはい、零さないで下さいよ』
と言いつつ、長官のヤツは最初に淹れて、少しでも冷めたものを渡すことにしている。
そうしないと絶対的に零すからな。優しいんじゃなく、手間を省くためね。
まあ、そんなことをしたところで………
「ぶあっちゃあああああ！！」
『はぁ……ですよねー』
「もう諦めたほうがいいぞ」
肩を落とす俺にブルーノが言う。
うん……分かってる。分かってるけど認めたくないってのが本音なんです。
いつものように台拭きを取って、コーヒーをふき取り始める。
『じゃ、お皿を持って行くんで……何かあったらいつものようにお願いします』
「了解じゃ」
そういう訳でお皿を持って行って、取り敢えず朝に集めた洗濯物を回す。
結構時間がかかるので、長官室へ。そろそろおやつのお菓子でも頼まれる頃合いでしょう。
早歩きで廊下を歩いていると、目の前にルッチさん。
何故か仕事するときのスーツ姿。歩き方は乱暴。
『あれ？今日はオフじゃ……？』
「臨時任務だ。また余計な仕事を……」
あの長官……と零した所を見ると、なるほど長官からの無茶振りらしい。
ものすごーーーくイライラしていらっしゃる。
『えっと……夕食は？』
「今日はいい。食べてくる」
『りょ、了解です』
えーっとお兄さん。
仕事の一環で夕食の有無を聞いただけなのになんで殺気飛ばすんですか。
無意識に拳を握りそうになりましたよ。
ホント、本職出ちゃうんでやめてください。
「で、ルッチが怖かったってことをなんで俺に愚痴りに来たんだ？」
『だって長官が臨時で仕事なんて入れたから』
「いや、俺のせいではないんだがな」
不服そうな長官を余所目に、皿に乗っけたクッキーとコーヒーを机の上へ置く。
さて、コーヒーこぼす前に退散しますか。
五百八話目 「立ち話もなんですので」→←五百六話目 「物心ついたっつーか落下地点」
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淋 - この時をどれ程待ちわびたことか・・(嬉泣ありがとうございます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2016年11月29日 18時) (
レス) id: 251a646782 (このIDを非表示/違反報告)
桜音羽(おとは)(プロフ) - 更新お疲れ様です！ 結果良いほうだといいですね！ 私も就職内定もらえましたし、大丈夫ですよ！ (2016年11月20日 21時) (レス) id: ff11fad73c (このIDを非表示/違反報告)
狐笛(プロフ) - 更新待ってましたー！！作戦隊長の作品全部好きです！これからも応援してます (2016年11月20日 19時) (レス) id: 5065c368d2 (このIDを非表示/違反報告)
5OG7(プロフ) - 受験お疲れ様です(ヽ´ω`)_旦 続き楽しみにしてます。自分のペースで頑張ってください(o尸ﾞ｀・ω・´)o尸ﾞ (2016年11月20日 19時) (レス) id: c5a0fce0fe (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 次の更新も楽しみだぁ〜♪ (2016年11月20日 10時) (レス) id: e31c017b80 (このIDを非表示/違反報告)
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